学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小4/社会】人気の少年漫画で「物事を掘り下げる力」を育む|中学受験のツボ[社会編]

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2022年9月29日 池田良輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 社会編 吉崎正明先生池田良輔先生茂山起龍先生が担当します。
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国語算数理科

今回のテーマは、社会科の学習の土台づくりです。

小5の工業の学習が本格的にはじまる前に、おすすめしたいマンガがあります。

それは『Dr.STONE(原作:稲垣理一郎 作画:Boichi 全26巻 集英社)』です。

なぜ『Dr.STONE』?

あらすじ

『Dr.STONE』は、2017年から『週刊少年ジャンプ』で連載がはじまり、2022年現在、アニメ化もされています。

舞台となるのは、全人類が謎の光で石化してしまい、数千年が過ぎた原始時代さながらの地球。天才的な頭脳を持つ科学少年「石神千空」が「科学王国」樹立を目指すお話です。

ここまで聞いた方、あるいは作品を既に知っている方は、このような疑問を持つかもしれません。「理科のおすすめマンガならともかく、なぜ社会で?」と。

人類の科学史を超スピードで楽しく学べる

社会の学習は、実感を持つことが、とても大切です。

ところが、消費社会化や産業の高度化・複雑化・分業化が進んだ現代は、ふだん自分が手にして使っている道具がどのように生み出されているかを掴みにくい時代です。

農業や水産業であれば、生育から収穫までの過程を動画などで見られますし、味覚や嗅覚など勉強のときと異なる五感に訴えることができます。

しかし、工業製品ではそうはいきません。

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池田良輔

池田良輔

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SRP教育研究所 文系主任。既存の学習塾への疑問からSRP教育研究所の立ち上げに参画、文系代表を務める。教育哲学・教育社会学・教育史学等の複合領域が専門基盤。ある思想家の「消費者マインドの助長や蔓延が教育を危機に向かわせている」という主張に共感し、「学びの活性化」を授業の最重要目的として、チャレンジを続ける。長野県の喬木村出身で、「関東地区喬木村ふるさと会」幹事でもあり、東京の自治体や私学のお子さんの、自然体験を通じた豊かな学びの機会創出を画策中。