学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小5算数/平面図形】相似の“ふたつの比例関係”を使いこなそう|中学受験のツボ[算数編]

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2022年11月24日 杉本啓太

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 算数編 杉本啓太先生有賀隆夫先生が担当します。
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国語理科社会

こんにちは、杉本です。

今回のテーマは、相似。5年生は、ちょうど今くらいの時期に習っている子も多いのではないでしょうか。

相似を授業で教えるとき、私は“ふたつの比例関係”に注目するように指導しています。

ひとつは相似比というかたちで習う、「ふたつの図形が対応する辺の長さの比」、もうひとつは「同じ図形のなかの辺同士の比」です。

前者を意識できている子は多いですが、後者を意識的に使えていない子は多いようです。ところが、この“ふたつの比例関係”を意識して使い分けると、非常にラクに問題を解けることがあるんですね。

相似には、2種類の比例関係がある

次の例題を見てください。

 

この問題は、おそらく以下のように考える子が多いでしょう。「ふたつの図形の比」を使った解き方ですね。

三角形ABCと三角形DEFの相似比は、10:20=1:2

辺EFは辺BCの2倍なので、13cm×2=26cm

答え:26cm

 

次に、こちらの例題を見てください。

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杉本啓太

杉本啓太

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株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。