学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小5国語/説明文】説明文を要約する方法|中学受験のツボ[国語編]

専門家・プロ
2023年5月20日 住岡大輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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算数理科社会

こんにちは、NPS成田予備校の住岡です。

お子さんは、説明文をしっかり読めていますか? そして説明文を読めていることを、ご家庭で確認しているでしょうか?

文章の読解は「質を高めること」が先決。そのため、文章を読めているかをチェックすることは欠かせません

そして、チェック方法のひとつとしておすすめなのが「要約」です。

今回は説明文を要約する方法をお伝えしますので、ご家庭で実践してみてください。

それではいきましょう!

要約の目的

要約の目的としては、次の3点が挙げられます。

要約の目的

  • 「無意識で読んでいる部分」を文字化することで明確にするため
  • 読解の精度を可視化するため
  • 文章をまとめる力、書く力を向上させるため

「無意識で読んでいる部分」を文字化することで明確にするため

文章はなんとなくでも読めてしまう場合がありますが、その無意識下でおこなわれる読解処理を「要約」というかたちで文字化させることで、自分がどのように文章を理解しているかに気づけます

要約をしていると「あれれ〜、おかしいぞぉ〜(某・名探偵コ●ン風)」と、文章の理解が間違っていることにも気づけるでしょう。

読解の精度を可視化するため

子供だけでは、文章を正確に読解できているか確認できません。そのため、塾や家庭教師の先生、保護者がチェックしてあげる必要がありますが、このとき要約してある、つまり文字として表してあると、どこまで正確に読めているか、表現力は足りているか(日本語として通じる文章か)を確認できます

過不足などがあれば具体的にアドバイスできますし、今後の課題を子供に示すことも可能です。

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住岡大輔

住岡大輔

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NPS成田予備校講師。個別指導Axisで指導スキルを磨き、中学受験から大学受験までの国語・社会を担当。中学受験では偏差値30台の生徒から偏差値60台の生徒まで幅広く経験。現在は、NPS成田予備校にて国語・社会を中心に指導。国語は「必要のない言葉は文章にない」「文法を使って読んでいこう」をキーワードに、文章を忠実に読む細かな読解法を実践。生徒を第一に思った指導方針でとことん生徒に付き合っていく熱意も持ち合わせている。それぞれの生徒に合わせた指導法で成績アップ、志望校合格へ導いてきた。