学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小4算数/場合の数】樹形図を使わない場合の数|中学受験のツボ[算数編]

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2023年5月21日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

髭之教育会代表の有賀です。

何通りあるか、何個あるかを数え上げる「場合の数」に対応する力は、近年の受験算数では必須の学力になっています。

特殊算のように、解法のパターンがつくりにくい単元ですが、「秩序をもって物事をとらえる力」を獲得するには、とても良い単元です。

 

場合の数を学ぶうえでまず学ぶ内容は「樹形図」です。

数え上げる順序を決めて、取りこぼしなく樹形図を描けるようにしましょう。基本となる樹形図をマスターしたら、次の段階に進みます。

 

今回は「樹形図を使わない場合の数」について説明します。

カリキュラムによっては、4年生で学ばない内容かもしれませんが、そんなに難しい内容ではありません。

ぜひ、挑戦してみてください。

まずは普通の道の問題で理解する

まず、次の問題を考えてみましょう。

問題

A地点からB地点を通り、C地点まで行くときに何通りの行き方がありますか。ただし道はもどらないものとします。

 

一般的には、かけ算を使って答えを出すことが多い問題です。

ですが、今回は解法の内容を理解することが目的なので、ちょっと遠回りして考えてみます。

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。