学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小4算数/立体図形】体積と容積の水の深さ|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2023年6月22日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

髭之教育会代表の有賀です。

4年生で学習する立体図形は、直方体が中心になります。

直方体が体積の基本になる

体積という概念の基本を学ぶうえで、直方体は最適です。

たて×横×高さ=体積

これは、直方体の体積の公式ですが、ただ単に暗記するだけではもったいない。

 

今後、学習する単元の土台になる

そんな理解のしかたをすることをおすすめします。

 

立体図形の体積は大きくふたつに分類できます。

  1. 複雑な形の立体図形の体積を求める
  2. 容積(液体の体積)の変化考える

どちらも中学入試では頻出の問題です。

「1」の複雑な立体図形の体積に関しては、今後新たな公式を学びます。

もちろん、そのときも直方体を基本とした体積の理解は役に立ちます。しかし、直方体の体積の考え方をそのまま利用できるのは、容積について考える問題です。

直方体とあわせて、容積について学んでしまうのも、ひとつの方法として覚えておくと良いですね。

そこで今回は、4年生の時点で理解しておくと良い、体積と容積の説明をします。

「底面積×高さ=体積」の意識を強くもつ

直方体の体積の出し方を子供に聞くと、

たて×横×高さ!」と自信満々に答えます。

もちろん、正解です。

ですが、この覚え方はあまり実践的ではありません。

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。