学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小4算数/平面図形】平面図形は言葉にして考えよう|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2023年7月18日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

髭之教育会代表の有賀です。

4年生の1学期があっという間に過ぎ、もう夏期講習の季節になりました。

ここまでの学習で、受験算数の基本となる計算や公式は、かなり身についてきていると思います。

 

算数の学力は大きくふたつの要素から成り立ちます。

基本となる知識力」と「それを利用する思考力」です。

 

解法を覚えることはもちろん大切なことです。

しかし、それだけに頼ってしまうと、あらゆる問題の解法を覚えなくてはなりません。

4年生のうちから、丸暗記に頼るのではなく、思考力を鍛えていきましょう

算数の解法は言葉で理解しよう

算数の思考力を育成する際に「内容を言語化する」という方法があります。

言語化というと難しく聞こえるかもしれません。ですが、決して難しいことではありません。

解法をそのまま当てはめるのではなく、問題を解くために「何をしているのかを言葉にする」だけです。

そこで今回は、「解法を言葉にすること」についてお伝えします。

少しの知識があれば解ける平面図形の問題を使って説明します。

全体から取った残りとしてとらえる

まず、次の問題を解いてみましょう。

問題

図の斜線部分の面積を求めなさい。

 

斜線部分の四角形は、公式を使って出すことはできません。

さて、どうすればよいでしょうか?

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。