学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小6算数/小数・分数】循環小数⇔分数の変換に関するテクニック|中学受験のツボ[算数編]

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2023年7月15日 杉本啓太

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

こんにちは。
株式会社ORA-Trio杉本です。

今回のテーマは「循環小数」です。

 

以前の記事で、循環小数を分数に変換する方法についてお話ししました。

今回は、以前の記事とは別の、循環小数に関する工夫を紹介します。

 

ひとつ目は、「分数→循環小数」と変換する方法です。

これは、「\(\frac{1}{9}\) 、\(\frac{1}{99}\) 、…」といった「分母に9の続く数である分数」の性質を利用します。

以前の記事でも紹介したものですね。

 

ふたつ目は「循環小数→分数」と変換する方法です。

この変換は、以前の記事で紹介したものとはまったく別の方法です。

こちらについて、詳しく解説します。

 

算数の得意な子であれば、どちらも身につけておいてほしい工夫・解法です。

ぜひ、トライしてみてください。

分数→循環小数の変換で使える工夫

まずは、「分数→循環小数」の変換の方法から。

この方法を使って解く問題を見ていきましょう。

 

以下の例題を見てください。

例題1

\(\frac{2545}{11111}\) を小数に直したとき、小数第333位の数は何ですか。

 

この問題は、解法自体を思いつく子は多いのではないでしょうか。

\(\frac{2545}{11111}\) をわり算によって小数に変形し、繰り返しを確認し、規則性の問題として考える」という形で解いていきます。

 

ただし、この解き方、実際にやってみると、ひとつ問題があります。

「2545÷11111」のわり算が非常に面倒なのです。

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杉本啓太

杉本啓太

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株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。