学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小5算数/規則性】三角数を使った問題のポイント|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2023年7月20日 杉本啓太

0
保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
- 算数以外の3教科はこちら -

国語理科社会

こんにちは。
株式会社ORA-Trio杉本です。

今回のテーマは「三角数」です。

規則性の単元で出題されるテーマですね。丁寧な計算が必要となることもあり、苦手とする子が多い印象があります。

 

「三角数の問題」と明らかにわかる形で問われることもありますが、それだけではありません。

群数列や階差数列など、規則性の単元やそのほかの単元でも使うことの多い考え方です

ですから「三角数」の考え方が影響する範囲は大きいのです。しっかりと身につけておきたいところですね。

 

今回はまず、「そもそも三角数とは何か」を説明します。

そのあと、三角数を使うふたつの例題について解説します。

三角数とは

問題に挑むまえに、まずは三角数について確認しておきましょう。

三角数とは「点を正三角形の形に並べていったときの点の総数」です。

 

正三角形に点を並べていきます。

このとき、点の総数は下図のように「1、3、6、10……」となります。

これが三角数です。

 

この三角数は、覚えておくと便利ではありますが、計算で求めることもできます。

たとえば、5番目の三角数を例に考えてみましょう。

・5番目の三角数とは「点を正三角形の形に並べていき、一辺をつくる点が5個になったときの点の総数」のことである。

・上図のように考えると、点の数は以下のようになっている。

1段目は1個
2段目は2個
5段目は5個

・点の総数は、1+2+3+4+5=15、5番目の三角数は15となる。

 

つまり、「□番目の三角数」は「1から□までの数の和」となるというわけです。

続きは会員の方のみご覧いただけます

0
杉本啓太

杉本啓太

  • 専門家・プロ
  • この記事の著者

株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。