【小6理科/化学】押さえておきたい「金属」と「合金」の性質|中学受験のツボ[理科編]
こんにちは、倉石です。
中学受験の理科では、いろいろな金属が出てきます。
金属の性質は、熱の伝わり方や気体の発生など、さまざまな単元に関係します。
今回は、中学受験に登場する主な金属について、ひとつずつ解説していきます。
後半では、金属を混ぜ合わせてつくった合金についても紹介します。
金属の性質
まずは金属から見ていきましょう。
金
金のいちばん大きな特徴は、ほかの物質と反応しにくいことです。
ひらたく言うと、錆(さ)びたり溶けたりしにくい、ということですね。これは、金が古くから貨幣として使われてきた理由のひとつでもあります。
ほかにも、金は熱や電気を通しやすいという特徴があります。このあとに出てくる銀や銅ほどではありませんが、金属のなかでも上位にきます。
銀
銀は、熱や電気を通しやすいことが特徴です。これは金属のなかでもトップです。
また銀も、金と同様に、ほかの物質と反応しづらい金属です。しかし、金ほどではありません。
たとえば、温泉などから出てくる「硫化水素」という気体とは反応してしまいます。銀のネックレスをつけたまま温泉に入ると黒くなってしまうのは、このためです。
さらに、銀にはもうひとつ特徴があります。
それは、熱や光をよく反射するということです。この性質から、銀は鏡などによく用いられてきました。
銅
銅は、銀の次に熱や電気を通します。
銀に比べると安価で加工もしやすいため、導線や調理器具によく使われます。
また、銅は加熱すると、空気中の酸素と結びつくという性質があります。もともと赤茶色だった銅が、黒色の酸化銅に変化するのです。
この反応は、重さの変化に関する問題としてよく出題されます。
また、銅は放置すると「緑青(ろくしょう)」という緑色のさびができます。大仏をはじめとする銅像が緑っぽい色をしているのはこのためです(※)。
※厳密には、これらは後述する「青銅」という合金でできています
ここまで見てきた金・銀・銅の3つの金属は、熱や電気を通しやすいことなど、似た性質があります。
とじる
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