学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小5国語/文章読解】文章を“よく読む”ために意識したいこと|中学受験のツボ[国語編]

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2023年8月15日 住岡大輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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算数理科社会

こんにちは、NPS成田予備校の住岡です。

 

突然ですが、質問です。

文章問題ができなかったとき、お子さんにどのように声をかけていますか?

文章をよく読みなさい」と言っていませんか?

実は、この「文章をよく読みなさい」というセリフ、落とし穴があるのです。

「文章をよく読みなさい」の落とし穴

「文章をよく読みなさい」という言葉は、注意しているように見えて、実は注意になっていません。アドバイスにもなっていないことがほとんどです。

文章問題で点数が取れなかった以上、読解の仕方に問題があることはたしか。しかし「文章をよく読みなさい」と言ったところで問題は解決しません。

なぜなら子供たちは、“自分が正しい”と思った読み方をしており、それに基づいて答えを書いているからです。

つまり本人たちは、いたって真面目に文章を読んでいるんですよね。そして「点数が取れていない」という状況も子供たちは理解しています。

 

そこで大人がすべきなのは、具体的な改善案を提示すること

「よく読みなさい」と言ったところで、「具体的に何をどうすればいいのか」は子供には伝わりませんし、それを言っている側もイメージが湧いていないのではないでしょうか。

これらのことから、「文章をよく読みなさい」という言葉を安易にかけるのは避けたいのです。

“よく読む”ためのポイント

文章を“よく読む”(しっかりと理解する)には、以下のことをお子さんに意識させることが大切です。

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住岡大輔

住岡大輔

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NPS成田予備校講師。個別指導Axisで指導スキルを磨き、中学受験から大学受験までの国語・社会を担当。中学受験では偏差値30台の生徒から偏差値60台の生徒まで幅広く経験。現在は、NPS成田予備校にて国語・社会を中心に指導。国語は「必要のない言葉は文章にない」「文法を使って読んでいこう」をキーワードに、文章を忠実に読む細かな読解法を実践。生徒を第一に思った指導方針でとことん生徒に付き合っていく熱意も持ち合わせている。それぞれの生徒に合わせた指導法で成績アップ、志望校合格へ導いてきた。