【東京都-③】2023年度中学入試結果と大学合格実績との関係|データで見る中学受験 #5
新連載「データで見る中学受験」は、中高の教育データ解析・分析のスペシャリスト佐藤潤平さんが、データをもとに、なるべく中学受験を客観的に読み解こうとする試みです。
まずは当面、2023年度中学入試の結果と大学合格実績のデータから、中高一貫校の人気に、大学合格実績がどのように関係しているかを考えていきます。
本連載では、首都圏の中高一貫校を、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県のエリア別に分析。各校の中学受験者数のデータと、それぞれの大学合格実績のデータを突き合わせ、各学校の「現在地」を数字から考察しています。
この結果を、お子さんの学校選びのひとつの指標として役立てていただければ幸いです。
今回は、連載第4回に続き、東京都の学校を見ていきます。
また、記事内で分析に使用している「2023年度首都圏中学入試結果と大学合格実績との関係_入試結果・大学合格実績」のエクセルデータは、中学受験ナビ会員特典として、「マイページ」からダウンロードいただけます。
気になる方は、ぜひ会員登録(無料)の上でご利用ください。記事の末尾でもくわしくご案内しています。
Contents
進学校の大学合格実績の推移と平均との比較を見る
前回の記事に引き続き、東京都の進学校の2020年度・2021年度・2022年度の大学合格実績を、大学群ごとにレーダーチャートに落し込みました。比較のため、首都圏全校の平均、中学受験の難易度をA~Hに分けた場合に属する難易度帯の学校の平均もわかるようにしています。志望校選びの一助となれば幸いです。
①大学合格実績の受験者増への貢献度が高いと考えられる学校
前々回【東京都-①】の記事をご覧ください。
②大学合格実績以外の要因で受験者が増えていると考えられる学校
前回【東京都-②】の記事をご覧ください。
③大学合格実績以外の要因で受験者が減っていると考えられる学校
今回は、東京都の、大学合格実績は伸びているにも関わらず、受験者数が減ってしまっている学校です。
数字としての受験者数が減っていると、なにか問題でもあったのかと気にされる保護者もいらっしゃるかもしれませんが、昨年受験者数が増えて倍率が高くなり過ぎた反動として、今年受験者が減っているケースが非常に多いです。揺り戻し、隔年現象といった言葉で説明されることもあります。
昨年人気校となった理由が消えたわけでなければ、引き続き人気校であることに変わりはなく、見せかけの倍率が下がっても受験難易度として大きく下がるわけではないことも多い点にご留意ください。
【学力難易度…A・B】
● 女子学院
国公立大、早慶上理が伸びています。医歯薬・理工系に進む卒業生は約40%になります。受験者の増減は隔年現象と考えられます。
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