学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小6社会/文化史】丸暗記ではなく、比較して覚えよう!|中学受験のツボ[社会編]

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2023年11月23日 吉崎 正明

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語算数理科

こんにちは、吉崎です。

中学受験ではあまり取り上げられない分野ですが、今回は「文化史」について解説します。

網羅的に知識をただおさらいするのではなく、理解をより深められるように、それぞれの知識を比較しながら紹介していきます。

鎌倉仏教

鎌倉仏教の宗派と人物名は言えるようにしておきたいですが、平安時代の仏教と比べると鎌倉時代の仏教は宗派も多く、覚えるのが大変ですよね。

そこでおすすめなのが、以下の表のようにして、宗派や人物面などを比較して覚えることです。

 

こうして表で見ても「情報が多いし、ワケがわからない……」となるかもしれませんが、よく見てみると「特徴」と「支持者」をうまく結びつけられる気がしませんか?

そう、平安仏教と比べて、鎌倉仏教はその”教え“がわかりやすく、文字が読めなくても実行しやすいものが多いため、さまざまな層に受け入れられたんですね。

 

たとえば浄土真宗は、阿弥陀仏を信じるだけで「死後、苦しみのない安楽の世界である極楽に生まれることができる」とされました。

そのため、文字を読める人が少ない農民などにも受け入れられたのです(当時は庶民を対象とした学校もなかったため、ほとんどの人が文字を読めなかったといわれています)。

 

臨済宗曹洞宗も「座禅」によって悟りを開く方法のため、字が読めなくても安心

このふたつは「禅宗」と呼ばれ、武士からの人気が比較的高かったようです。

 

ちなみに中学入試の社会では「加賀の一向一揆」、織田信長と対立した「浄土真宗」、鎌倉幕府に保護され、上級武士たちに人気があった「臨済宗」が多く取り上げられている印象があります。

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吉崎 正明

吉崎 正明

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現役塾講師。都内中学受験塾で社会・国語を担当。12年間在籍した大手進学塾では中学受験難関選抜ゼミ担当を歴任、社内数千名が出場する「授業力コンテスト全国大会」で優勝経験あり。その後家庭教師を経験し、2019年より現在に至る。指導方針は「正しい学習姿勢で、楽しく成績を伸ばす」。また、社会では「センス不要。イメージを作って考える」授業を実践しており、中学受験ナビでも「イメージで覚える中学受験歴史」を執筆。茨城県行方市出身。