学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小5社会/歴史】3つの時代(鎌倉・室町・江戸)を横断する問題を攻略しよう|中学受験のツボ[社会編]

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2023年11月30日 井上佳之

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語算数理科

こんにちは、井上です。

5年生の子が通っている塾のなかには、江戸時代の学習が年内に終了する、というところも多いのではないでしょうか。

先土器時代から始まり、江戸時代にいたるまで、なんと3ヶ月足らずで”1万3千年ほど経過した“という信じられないスピード感です。

特に、お子さんが最近学習した「鎌倉時代」「室町時代」「江戸時代」は、時代ごとにさまざまな分野で変化が起きており、時代を横断した問題の出題が非常に多いところ。

授業があまりにも早く進むことから、「前の時代を忘れてしまっているかも……」という不安を抱え、これら3つの時代に苦手意識をもっている子も多いでしょう。

そこで今回は、苦手意識の解消と、成績アップのための効果的な学習方法を紹介します。

リズミカルに、楽しく学ぼう!

たとえば、「図Aに描かれた農法がはじまった時代、将軍の補佐職は何と呼ばれましたか」といった出題があったとします。

この場合、まずは農法の名前だけでなく、その「画像の特徴」や「いつの時代のものか」がわかっていることが、正解への第一歩。そのうえで「将軍の補佐職名」を時代ごとに正確に覚えていないと答えられません。

 

ここでは、こうした問題に対応するために、鎌倉・室町・江戸それぞれに共通する分野について、リズミカルに、楽しくやりとりをしながら覚えていく方法をお伝えします。

具体的には、ぜひ以下の順で進めてみてください。

(例)各時代の「将軍の補佐職」を覚える場合

1、【分野名】を質問者(親御さん)が言ってあげる

質問者「【将軍の補佐職】を答えてみよう!」

2、質問者が時代名を言って、子供に内容を答えさせる

質問者「鎌倉!」 
お子さん「執権!」

質問者「室町!」
お子さん「管領!」

質問者「江戸!」
お子さん「老中!」 

 

時代別に言えるようになったら、次はまとめて質問してみましょう。

質問者「鎌倉・室町・江戸!」
お子さん「執権・管領・老中!」
質問者「やったぁー! すごいぞ」
お子さん「もっと出して~~!」

 

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井上佳之

井上佳之

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学習塾伸学会講師。中学受験講師歴は30年に及ぶ。教室や地域の責任者として受験指導、保護者説明会・面談対応、カリキュラム・教材の作成等に携わる。東京・神奈川・埼玉・千葉の御三家をはじめとする、ほぼ全ての難関校に生徒・保護者を送り出した経験をもつエキスパート講師。社会科は、これから大人になる生徒の生きる力にもなりうる科目であり、家族の会話を豊かにし、他科目の学習意欲にも火をつける魔法の力を秘めていると考えている。