学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小6国語/文章読解】読むスピードと理解度を両方アップする方法|中学受験のツボ[国語編]

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2023年11月25日 住岡大輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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算数理科社会

こんにちは、NPS成田予備校の住岡です。

この時期になると、文章をさっさと読むことに気がいってしまい、今までの読み方ができなくなったり、「時間がかかる、足りない」といった理由から、精読が不十分になったりする子が少なくありません。

そこで今回は、精読をしつつ、読むスピードも高めていく方法をレクチャーします。

それではいきましょう!

「時間のロス」を減らそう

精読をするうえで大切なのが、「時間のロス」につながるものを極力排除していくこと。ロスの原因を一つひとつ潰していくことで、浮いた時間を精読にあてられますし、スピードアップにもつながります。

具体的には、次の3つのポイントを意識することで「時間のロス」を減らせますよ。

  1. 答えを文章から探さない
  2. 語彙力を強化する
  3. すべてに印をつけなくてもOK

 

1、答えを文章から探さない

答えの多くは文章に書いてありますし、直接の答えではなくても「ヒント」は散りばめられています。

そこで子供たちは答えを必死に文章から探そうとしますが、これがいちばんの時間のロスです。

 

そもそも答えは、探すものではなく「考えるもの」。

どのような問題であれ、まずは求められている答えに適切な形で返答してあげる必要があります。

 

そこでおすすめなのは、まずは答えの”核“となる部分を自分なりに考え、そこに「肉付け」を加えていくこと。

肉付けとは、その心情に至った理由や原因、どういう背景があるのかなど、答えの根拠となる部分を考えていく作業のことです。

 

なお、根拠となる部分は文章に書かれているため、先生から根拠を尋ねられたときは該当箇所を文章内から示す必要があります。

とはいえ、答えを探すためにページをペラペラとめくるのは時間のムダなのでやめましょう

2、語彙力を強化する

語彙力の強化は、6年生のこの時期からだと遅いと考えていませんか?

そんなことはありません!
今からでも間に合います!

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住岡大輔

住岡大輔

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NPS成田予備校講師。個別指導Axisで指導スキルを磨き、中学受験から大学受験までの国語・社会を担当。中学受験では偏差値30台の生徒から偏差値60台の生徒まで幅広く経験。現在は、NPS成田予備校にて国語・社会を中心に指導。国語は「必要のない言葉は文章にない」「文法を使って読んでいこう」をキーワードに、文章を忠実に読む細かな読解法を実践。生徒を第一に思った指導方針でとことん生徒に付き合っていく熱意も持ち合わせている。それぞれの生徒に合わせた指導法で成績アップ、志望校合格へ導いてきた。