【小6国語/実践】物語文の問題を解いてみよう(発展偏)|中学受験のツボ[国語編]
こんにちは、松尾です。
今回は、合格点を取るためにがんばっている6年生に向け、物語文の解法を紹介します。
実践形式で解説しますので、参考にしてみてください。
物語文の問題
まずは、全体にさっと目を通すぐらいのスピードで本文を読みましょう。
指示語の内容など、細部の理解は、問題を解きながら深めていくイメージで読めると良いですね。
【本文】
谷口さんは、頭の回転が速く相手が何を求めているのかをとっさに理解し、臨機応変に対応できました。そんな谷口さんを、みんなが感心していました。しかし、私は感心しませんでした。私には、単に自分というものがなく、他人に認められることに満足しているだけの人間に映っていました。
谷口さんもたぶん1私の気持ちをなんとなく理解していたと思います。彼女は私に対して、不審な人間だという感情を抱いているようでした。私は頭脳明晰な人間ではありませんが、それでも愚かな女ではありません。その当時から私は独自の世界というものを持っていました。自分ではうまく隠しているつもりでしたが、自分を高く見積もっている態度が漏れ出ていたのでしょう。そういう、言葉には表されない[ A ]が谷口さんを刺激していたのではないかと思っています。
あるとき私は定期試験の国語のテストでトップになりました。そのときはお小遣いほしさに、国語だけをひたすら勉強したのです。級友たちは驚いていました。なぜならクラスの国語のトップはいつも谷口さんだったからです。
その後、谷口さんが私がカンニングをしたと、いいふらしているということを、教えてくれる人がいました。それ以外、私がトップになる理由はないというのです。もちろんそんなことは無視すればよかったのです。でも、大人になりきれない私は、谷口さんに問いただしました。そして、へんなうわさを流すのはやめてほしいと伝えました。
(筆者作成)
1、選択問題
<問1>
傍線部1「私の気持ち」とはどのような気持ちか、ア~エから選びなさい。
ア 谷口さんのことを快く思わない気持ち
イ 谷口さんのことを心底哀れむ気持ち
ウ 谷口さんのことを尊敬する気持ち
エ 谷口さんの正体をあばこうとする気持ち
考え方
選択肢を確認すると、すべて私の「谷口さんに対する気持ち」であることがわかります。
とじる
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