【小5理科/化学】取り扱い注意? 水素の特徴と歴史を見てみよう|中学受験のツボ[理科編]
こんにちは、倉石です。
中学受験の理科では、さまざまな気体が登場します。そのなかで、酸素や二酸化炭素、窒素に次いで有名なのが「水素」です。
しかし水素は空気中にほぼ存在しないことから、なかなか身近に感じづらいですよね。
そこで今回は、水素が使用されている(されていた)例を、水素の性質と関連づけて紹介していきます。
水素の基本的な性質
まずは、水素の基本的な性質を説明します。
水素の主な特徴は、以下の4つです。
- もっとも軽い気体である
- 空気中で音を立てて燃える
- 無色無臭である
- 水にはほとんど溶けない
ここでは、2つ目の特徴である「空気中で音を立てて燃える」について見ていきましょう。
空気中で音を立てて燃える
水素の入った試験管に火のついたマッチ棒を近づけると、「ポンッ」と音を立てて燃えていきます。
このように、水素は燃える気体なのです。
ここで注意してほしいのが、酸素との違いです。
酸素には、モノが燃えることを助けるはたらきがあります。この性質を「助燃(じょねん)性」といいます。
一方、水素には「助燃性」はありません。酸素はモノが燃えるのを助けるのに対し、水素はそれ自体が燃えるのです。
また、試験管のなかで水素が燃えると、試験管の内側が白く曇ります。これは、水素が燃えるときに「水」ができるからです。
木や紙、ガソリンなどと違い、水素が燃えるときに「二酸化炭素」は出てきません。出てくるのは「水」だけなんですね。
飛行船の発達と大事故
水素はもっとも軽い気体で、その軽さは空気の約14分の1ほどです。
この性質を利用し、以前は「飛行船」を浮かせることに用いられていました。話題のアニメ『進撃の巨人』でも、飛行船が活躍するシーンがありますよね。
飛行船が浮くのは、
とじる
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