学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小5理科/大地の変化】大地が変わる「不思議なプロセス」―― 堆積岩と火成岩の特徴も|中学受験のツボ[理科編]

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2023年11月26日 山崎翔平

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
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国語算数社会

こんにちは。
理科講師兼学習アドバイザーの山崎です。

今回のテーマは「大地の変化」。

堆積岩や火成岩、化石、地質時代についても紹介しますので、お子さんと一緒に確認してみてください。

大地が変わる不思議なプロセス

地球の歴史を通して、絶え間なく続いてきた「大地の変化」。

ここでは、その不思議なプロセスを紹介します。

1、風化(ふうか)

風化とは、山や岩が、風や雨、温度の変化といった影響によって徐々に崩れたり、細かくなったりする現象です。

たとえば冬の寒さで水が凍ると、岩のすき間に入った水が氷になって膨張し、岩を割ることがあります。

2、浸食(しんしょく)

浸食とは、川や海の水が、岩や土を削る現象です(※)

川の流れが速い場所では岩や土が力強く削られ、川の形や深さが変わることもあります。

※水以外によって削られるものもあるので「侵食」と表記されるのが一般的ですが、水のはたらきによって起こる、というイメージを強めるために、ここでは”さんずい“の「浸食」を用いています

3、運搬(うんぱん)

運搬とは、風化や浸食によってできた土や砂が、ほかの場所へ移動する現象です。

川が山から運んできた土や砂が、下流や海まで運ばれることも運搬のひとつです。

4、堆積(たいせき)

堆積とは、運搬されてきた土や砂が、新しい場所で積み重なる現象です。

川の流れが遅くなる場所や、海の底などでは、たくさんの土や砂が集まって新しい地層をつくることもあります。

堆積岩

堆積岩とは、風化や浸食によってできた土や砂が水や風によって運搬され、堆積することでできる岩石のこと。小さな石や砂、泥がたくさん集まってできています。

土や砂が長い時間をかけて固まって岩石となり、こうした堆積岩が時代ごとに積み重なったものが「地層」です。地層を調べることで、その地域の地質の歴史や変遷を知ることができます。

 

では、堆積岩がどのようにできるのか見ていきましょう。

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山崎翔平

山崎翔平

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SRP教育研究所 学習アドバイザー。(株)amici 学習アドバイザー。元アオイゼミ講師。首都圏および九州の学習塾などで理科の指導をする傍ら、学習アドバイザーとして、学習方法や学習習慣づけの指導も行っている。 高校受験、中高一貫校、大学受験、医学部受験も担当とし、小学校範囲にとどまらない、小中高一貫指導を得意とする。 「なぜ」を大切にし、身のまわりの現象を「ひもとき」体系的に指導し、楽しくなきゃ勉強ではない、続けることが大事だというのがモットー。