【小4社会/地理】耕作に向いていない地形の「生産の工夫」|中学受験のツボ[社会編]
こんにちは、井上です。
さっそくですが、作物をつくるために必要な「土地の条件」をふたつ挙げてみましょう。
答えは、「平らな土地」と「川(水)」ですね。
ところが日本は、国土面積の4分の3が山地(“よんぶんのさんち”と覚えましょう)のため、耕作に適した平地が多くありません。そして、ただでさえ少ない平地に、大きな川が流れているとも限りません。
そこで日本の農家は、こうした少ない耕地で生産量を増やすために、いくつかの工夫を重ねてきました。
今回は、不利な地形を前にして、日本の農家がどのようにそれを乗りこえてきたのか紹介します。
工夫1:「大規模な干潟」を耕地にする
日本は島国ですから、周りはぜんぶ海です。
海そのものは生産にまったく適していませんが、「耕地を広げたい」と思っていた昔の人は、干潮になると干上がる、広大な”遠浅の干潟“を見て「ここが田畑だったらなぁ……」と思ったのでしょう。
そこで大規模な干潟では、古くから「干拓(かんたく)」という耕地づくりがおこなわれてきました。
重要な「三大干拓地」については、地図を使って覚えましょう。
【三大干拓地】
有明海(長崎県・佐賀県・福岡県・熊本県)
児島湾(岡山県)
大潟村(おおがたむら/秋田県)
工夫2:「斜面」を有効活用する
平地の少ない日本では、大変な苦労と工夫によって「斜面」も耕地にされてきました。
斜面につくられた畑は「だんだん畑」、水田は「たな田」と呼ばれます。このふたつが混ざらないように注意しましょう。
だんだん畑……愛媛県のみかん畑など
たな田……石川県の千枚田など(千枚田は、美しい景観でも有名です)
▼千枚田
とじる
お気に入り機能は
会員の方のみご利用できます
会員登録のうえログインすると
お気に入り保存できるようになります。
お気に入りのコンテンツは、
マイページから確認できます