学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小6国語/文章読解】長文読解の失点を減らすコツ|中学受験のツボ[国語編]

専門家・プロ
2023年12月27日 住岡大輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
- 国語以外の3教科はこちら -

算数理科社会

こんにちは、NPS成田予備校の住岡です。

一般入試まで、もうまもなくですね。

「ここまできたら国語はもう伸びないのでは……」と思っている保護者の方も多いかもしれません。

たしかに、この先で抜群に伸びる! とはいかないでしょう。しかし国語に限らず、どの子も苦手教科はあるものです。高得点が取れなくても、ほかの教科でカバーできれば合格基準点には達します。

そこで「得点を伸ばす」という視点ではなく、「いかに失点をなくすか」「合格基準点をキープできるか」という視点を持ってみてください。

 

今回は「長文読解」において、どのようにすれば失点を抑えられるかについて説明します。

長文読解の失点を減らすコツ

当たり前ではありますが、長文読解の問題に関しても、まずは問われていることに素直に答えましょう

問題と解答は、出題者や学校との“コミュニケーションの場”。面接などと同様に、学校側は「文章によるコミュニケーションがしっかり取れるか」を確認しています。

「説明しなさい」と問われていれば、そのことについて的確に説明しないといけませんし、「なぜですか」と問われていれば、その状態に至った理由を述べなければなりません。

必ず、聞かれたことについてのみ答えるようにしましょう

結論から書くことを意識しよう

記述問題を解くときに強く意識しておきたいのが、「結論から書く」ということです。これは、私が担当している生徒全員に言っていることでもあります。

ありがちなのが、言いたいことがたくさんあったり、順序立てて書こうとしたりして、解答用紙にいきなり書き始めてしまうパターン。これだと、言いたいことの軸がブレやすく、最終的には何を言いたいのかわからない文章になってしまいます。

そうならないためにも、結論を先に出してしまい、その結論に至る説明や理由を少しずつ肉付けしていく、というイメージで取り組みましょう。

選択肢問題は落とさない

選択肢問題は、落としたくない問題の代表格です。

ここでのポイントは、“なんとなく”解くことをやめること。文章に沿った内容や、文章に書いてある内容を根拠にして選択肢を選ぶようにしましょう

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住岡大輔

住岡大輔

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NPS成田予備校講師。個別指導Axisで指導スキルを磨き、中学受験から大学受験までの国語・社会を担当。中学受験では偏差値30台の生徒から偏差値60台の生徒まで幅広く経験。現在は、NPS成田予備校にて国語・社会を中心に指導。国語は「必要のない言葉は文章にない」「文法を使って読んでいこう」をキーワードに、文章を忠実に読む細かな読解法を実践。生徒を第一に思った指導方針でとことん生徒に付き合っていく熱意も持ち合わせている。それぞれの生徒に合わせた指導法で成績アップ、志望校合格へ導いてきた。