【小5算数/文章題】ニュートン算を攻略しよう|中学受験のツボ[算数編]
こんにちは。
株式会社ORA-Trioの杉本です。
今回のテーマは「ニュートン算」。
得意・不得意がはっきり分かれる、という印象がある単元ですね。
苦手な子も多い単元ですが、応用問題の種類はそこまで多くない、という特徴もあります。
そのためお子さんによっては、一度解法を身につけてしまえば、突然「得意な単元」となるケースも珍しくありません。
今回は、基本的なニュートン算について、例題を解きながらおすすめの解法を解説します。
基本的な考え方・式の書き方をしっかりと身につけ、得点源にしてしまいましょう!
基本的なニュートン算の解法(窓口から入る人数を求める問題)
まずは、基本的なニュートン算の解法の流れを解説します。
以下の例題を見てください。
例題
コンサート会場の前に、開場前から行列ができています。窓口を18時に開けますが、その後も1分間に3人のペースで行列に人が加わります。窓口を3つ開けた場合、40分で行列がなくなります。窓口を9つ開けた場合、12分で行列がなくなります。
(1)1つの窓口から1分間に入ることができる人数は何人ですか。
(2)もし10分で行列をなくしたい場合、いくつの窓口を開ければ良いですか。
このような問題を解くときのポイントは、「結局、会場に入ったのは何人か」です。
この「会場に入った人数」を、2種類の方法で表すことを意識してみてください。
まずひとつ目の表し方は、「最初にいた人+開場後に追加でやってきた人」です。
1つ目のケース(窓口を3つ開けた場合)では、開場後にやってきた人数は3×40=120人です。
つまり、「会場に入った人数=最初にいた人+120」となります。
同様に、2つ目のケース(窓口を9つ開けた場合)では、開場後にやってきた人数は3×12=36人です。
ですから、「会場に入った人数=最初にいた人+36」となります。
さらに、もうひとつ「会場に入った人数」を表す方法があります。
それは、以下の式です。
【1つの窓口から1分に入ることができる人数】×【窓口の数】×【時間】
※これ以下の文章では、【1つの窓口から1分に入ることができる人数】を【窓口】と表します
この式を使うと、会場に入った人数は以下のように表すことができます。
1つ目のケース(窓口を3つ開けた場合)で会場に入った人数
=【窓口】×3×40
=【窓口】×120
2つ目のケース(窓口を9つ開けた場合)で会場に入った人数
=【窓口】×9×12
=【窓口】×108
よって、以下のふたつの式をつくることができます。
最初にいた人+120=【窓口】×120
最初にいた人+36=【窓口】×108
この2つの式の差に注目すると
84=【窓口】×12
となります。
ここから、
1つの窓口から1分に入ることができる人数=84÷12=7人
となります。
「会場に入った人数」を、「最初の行列+やってきた人」と「窓口から入った人」のふたつの視点から捉えて、式を立てる、というのがポイントです。
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