【小6算数/時計算】状況整理ができれば時計算は難しくない|中学受験のツボ[算数編]
髭之教育会代表の有賀です。
6年生は過去問演習を中心に、実践的な勉強を進めていると思います。
ここからのがんばりは、入試の結果に大きく反映されます。
何ができていて、何ができていないのか。
これを的確に判断しながら、入試までの残りの時間を有意義に使っていきたいですね。
実際に入試問題や単元のない総合問題を解くと、忘れてしまっている単元が多いことに驚くと思います。そのなかでも「時計算」は、解けなくなっている状況が多い印象です。
そこで今日は、時計算の基本をお話しします。
時計算は独立した単元に感じやすい
時計算は速さに分類される単元です。
土台となる考え方は、旅人算で最初に学ぶ「追いかける旅人算」と同じです。
追いかける旅人算とは、次のようなものです。
分速60mで歩く人を分速80mで追いかけたとき、1分間に20mずつ距離が縮まる。
最初に200m離れていれば、
200m÷20m=10分
となり、10分で追いつくことがわかります。
この問題を解くことは、さほど難しくないと思います。
時計算はこの考え方をもとにして、解いていきます。
長針は360°を60分間で動くので、
360°÷60=6
となり、1分あたり6°進みます。
つまり、長針の速さは分速6°ということですね。
短針は30°(360°を12等分)を60分間で動くので、
30°÷60=0.5
となり、1分あたり0.5°進みます。
ですから、短針の速さは分速0.5°となります。
そして、分速6°の長針は、分速0.5°の短針を追いかけることになります。
ですから、1分あたり5.5°ずつ距離(角度)が縮まります。
こうして見ると、時計算も追いかける旅人算も、考え方自体はまったく同じですよね。
それなのに、時計算になると、なぜわからなくなってしまうのでしょうか?
その理由は「角度が進む」という考え方がイメージしにくいからです。
毎日の生活で「距離が進む」ことには触れています。長い時間歩けば距離が進むのは、みんなわかりますね。
ところが、「角度が進む」ことに触れるのは日常では少ない。ですから、イメージすることができなくなってしまうのです。
絵にして状況を視覚化する
では、どうやってイメージすれば良いのでしょうか?
絵にして視覚化すれば良いのです。
とじる
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