【小5社会/大正時代】短いけどぎっしり! 大正時代を理解するための「世界的な出来事」|中学受験のツボ[社会編]
こんにちは、井上です。
大正時代(1912年~1926年)といえば、15年にも満たない短い時代。
しかし年表に書かれた事件をただ追うだけでは、その流れを理解しにくい時代でもあります。なぜなら、外国で起きた「ふたつの大きな出来事」の影響を受け、短い期間ながらも“複雑な流れ”が生まれた時代だからです。
今回は、そんな大正時代を理解するために、外国で起きたふたつのできごとを紹介しつつ、それぞれに関連する知識も紹介します。
Contents
1、第一次世界大戦 ―― 日本の世界デビューと経済の発展
大正時代の出来事として、まず押さえておきたいのが「第一次世界大戦」です。
1914年に起きた第一次世界大戦は、「サラエボ事件」をきっかけとしてヨーロッパを戦場として起きた、世界で初めての世界大戦です。
1904年の日露戦争からちょうど10年目なので、年号は覚えやすいですね。
第一次世界大戦が起きた原因は日本とは直接は関係ありませんでしたが、日本はイギリスとの間で1902年に結んでいた「日英同盟」をもとに連合国側として参戦しました。
大戦景気 → 成金の出現
第一次世界大戦が起きたことにより、ヨーロッパに代わり、日本の「対アジア・アフリカ貿易」が一気に増えます。
この貿易により、日本はばく大な利益を手に入れます。この好景気が「大戦景気」と呼ばれるものです。
大戦景気により、日本人のなかにはお金持ちになった人が増えましたが、急にお金持ちになったため、あまり上品とはいえないお金の使い方をする人も……。
こうした人は、将棋の駒にたとえて「成金(なりきん)」と呼ばれました。
アジアでの独立運動 → 五・四運動、三・一独立運動
1914年、日本は敵側のドイツに宣戦布告し、中国にあったドイツ領(山東半島)を手に入れました。
1915年には中国に「21か条の要求」をおこない、中国国民から反感を買います。
そして第一次大戦後の1919年には、21か条の要求の撤廃をもとめる「五・四運動」が中国で起き、1919年には朝鮮で「三・一独立運動」も起きました。
このように第一次世界大戦終結後には、民族による独立運動がアジアで活発化していったのです。
2、ロシア革命 ―― 自由と民本主義の発展
大正時代の出来事として、次に押さえておきたいのが「ロシア革命」です。
とじる
お気に入り機能は
会員の方のみご利用できます
会員登録のうえログインすると
お気に入り保存できるようになります。
お気に入りのコンテンツは、
マイページから確認できます