中学受験 合格の秘訣 2/1直前最後のメッセージ ―― 親子のノリノリ試行錯誤で、子供は伸びる
こんにちは。中学受験専門塾 伸学会代表の菊池です。
いよいよ1月最後の日を迎えました。
明日から東京・神奈川の入試本番です。
受験を迎える親子に、最後のメッセージを伝えたいと思います。
内容はシンプルに、合格の秘訣です。
大切なのはメンタルコントロール
中学受験は第1志望に合格する子は4人に1人くらいしかいない厳しい世界です。
第1志望には合格したけれど、第2志望には不合格になったとか、1月の入試では不合格になったとか、2回目3回目のチャレンジでようやくつかんだ第1志望合格だったという子も多いですから、そう考えると不合格を経験せずに受験を終える子はとても少ないです。
ほとんどの子が不合格を経験するというのであれば、大事になってくるのは、不合格になったときのメンタルのコントロールです。
次のチャレンジに向けて気持ちを切り替えることが必要です。
そのために効果的なのは、「成功するビジョンをイメージさせること」と、「その不合格にポジティブな意味を持たせること」です。
これを伝えるために、私は生徒たちに卒業生の先輩たちのストーリーをよく聞かせています。
「成功へのビジョン」の源になるセンパイの逆転劇
例えば、10年くらい前のある生徒の話です。
その子は、第1志望校の過去問を最初にやったときにはどの科目もあまり点数が取れず、特に算数は惨敗で合格者平均点の半分も取れませんでした。
過去問が終わった後には解き直しを徹底して、テキストで過去問と似たような問題を解いて練習し、他の年度に再チャレンジ。
地道にその繰り返しをすることで、少しずつ点数が取れるようになっていきました。
しかしそれでも、なかなか合格点には手が届きません。
結局、受験本番までに過去問で合格点を取れたことは1回もありませんでした。
そして迎えた入試本番の2月1日。
結果は不合格でした。
2月2日の2回目のチャレンジも不合格でした。
偏差値的にも足りておらず、過去問でも点数が足りず、順当と言えば順当な結果でした。
でも、その子はめげませんでした。
2月3日に受けた第2志望の学校へ合格し、2月4日に予定していた安全校を受ける必要が無くなりました。
そこで、塾に来て一緒に最後の勉強をしました。
1日目と2日目の問題の解き直しをして、最後まで苦手にしていた国語の記述の書き方のポイントを解説しました。
そのときです。
その子は「わかった気がする!」と明るい表情で言いました。
2月5日、熱望していた第1志望校ラストチャンスの日、私は入試応援に行きました。
学校の前で握手をしたとき、その子は「いけると思う」と自信満々に言いました。
その日の夜、結果の報告がありました。
言葉通り、その子は合格を勝ち取りました。
これまで教えてきたたくさんの生徒の中でも、特に印象に残る逆転合格になりました。
私はこのストーリーをその後の生徒たちに伝えています。
自分は成長できると信じて、最後まで努力する大切さを子どもたちに教えたくて。
不合格をポジティブな経験に変える声がけ
そして、不合格になった子には
「何のために不合格になったのか?2回目で合格して盛り上げるためでしょ!」
「主人公は強敵と戦い、ピンチに陥って、そこから成長して強敵に打ち勝つからストーリーが盛り上がるよね!最初から楽勝だったら物語として盛り上がらないじゃん!」
「次はお前の番だ!レジェンドになった先輩たちに続け!!!」
と吹き込んでいます。
けっこう真に受ける子が多く、去年入試に挑んだ生徒でも、何度も不合格になりながら「私は戦いの中で成長するタイプなのよ!」とポジティブな発言(名言!)を繰り返して、ラストチャンスで合格をつかんだ子がいました。
あなたのお子さんがもし不合格になって落ち込むことがあったら、同じように「ここから合格を掴める!」「不合格は成長チャンス!」「不合格は盛り上げ!」と伝えてポジティブな気持ちを持たせてあげると良いのではないでしょうか。
もし不合格が続いても、むしろ「ボーナスステージ」ととらえて
2月1日が過ぎた後も、子どもたちはまだまだ成長し続けます。
本番の問題は人生で一番真剣に解く問題です。
だから、解き直しをすることで今までで最大の成長が見られます。
それこそ1日でこれまでの1ヶ月分の成長をしたんじゃないか!?という子もいます。
あっさり2月1日で受験が終了するよりも、3日4日5日まで戦い続けた方が、子どもの成長は遥かに大きくなります。
ですから、あなた自身も、「不合格は子どもの成長チャンス!受験が続くのはむしろボーナスステージ!」という前向きなとらえ方をするようにしてくださいね。
そうすればそのポジティブな気持ちがお子さんに伝わって、お子さんも前向きに気持ちを切り替えやすくなります。
受験期間は体力的・精神力共に大変ですが、我々大人も子どもたちと一緒に最後まで頑張りましょう。
そして、親子ともに笑顔で受験を終えてくださいね。
それでは!
※記事の内容は執筆時点のものです
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