学習能力がない? 保護者が子どもの理解を助けるためにできる勉強法の改善策5選
子どもの成績が低迷していると、保護者は「この子は学習能力がないのかもしれない」と考え、不安になったり、成績を期待しないようにしたり、逆に無理をさせたりすることがあります。
しかし、そうなる前に、保護者が子どもの勉強をサポートする方法はたくさんあります。
親子で楽しくいろいろ試してみるのがおすすめです。
Contents
「学習能力がない」と保護者が思ってしまう子どもの特徴と改善策5選
保護者が「学習能力がない」と思うような特徴も、その多くは子どもにとってよくあることだったりします。
特徴ごとに、保護者にできる適切なサポートをご紹介します。
1. すぐに忘れてしまう
勉強も、明日の持ち物も、宿題の内容も、すぐに忘れてしまう……よくあることです。
保護者は、「忘れるのが当たり前」と認識した上で、忘れてよいこととダメなことをきっちり分けましょう。
忘れてよいこと(予定や持ち物など)は保護者が紙に書いて、冷蔵庫のドアなどに貼っておきます。
これを忘れた子どもには「冷蔵庫のドアを確認しよう」などと伝えます。
そもそも子どもに不必要なことまで覚えさせるのは避けるべきです。
中学受験期は子どもの記憶力リソースを勉強に集中させましょう。
一方、忘れてはダメなこと(科目の知識や解法など)はメモを取らせ、忘れたら見直す癖をつけさせます。
メモの確認を繰り返すことで、子どもは記憶に自然と知識が残ります。
暗記方法も語呂合わせ、関連付け、イラスト化など、科目ごとに工夫して試してみましょう。
2. 同じミスをくり返す
多くの子どもはミスを「ケアレスミス」などと軽く考えがちで、ミスをなくすための具体的な方法はわかっていません。
だから、保護者が「次はミスしないように」と言うだけではミスがなくなりません。
まず、保護者は、ミスした子どもに「ケアレスミスを甘くみてはいけない、そのミスをくり返すことで志望校合格が遠のく」と何度も伝えます。
このとき、怒鳴ったり説教したりする必要はありませんが、毅然とした態度を示すことが大切です。
次に、ミスを防ぐための具体的な方法を考えて試していきます。
たとえば、計算ミスならば、子どもの問題用紙の書き込みなどを見て、途中式や筆算の書き方、計算の工夫などを、できるようになるまで練習させます。
3. 理解に時間がかかる
子どもが塾の授業やテキストの内容を理解できていないことに気づいて、この子は理解力が足りないのではないかと不安に思っていませんか?
塾のカリキュラムに合わせようとすると、理解が追いつかないことはよくあります。
特に難関校合格を目指すタイプの塾ではこの傾向が顕著です。
保護者は、理解に時間がかかる子どもを責めたり、追い立てたりしないようにしましょう。
模擬試験や組分けの結果が悪くても、「子どもの弱点とこれから勉強すべきことがわかってよかった」と考える冷静さが大切です。
その上で、理解すべきことと暗記すべきことを分けてあげます。
たとえば、算数の「速さ」の単元では、「速さ=単位時間あたりに進む距離」という定義は暗記すべきです。
一方、この定義さえ覚えていれば、速さの3公式や「みはじ」の図を覚えなくても、ほとんどの速さの問題を解くことができます。
保護者は「時速60kmは1時間で60km進むという意味だから、この時速で3時間進んだら何kmになる?」などと定義に基づいた話をして、子どもに「速さとは何か?」をしっかり理解させるとよいでしょう。
4. 思い込みが激しい
とじる
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