【小6算数/数の性質】N進法の基本的な考え方と変換方法|中学受験のツボ[算数編]
こんにちは。
株式会社ORA-Trio杉本です。
今回のテーマは「N進法」です。N進法の考え方、イメージのしかた、十進法との変換方法について解説します。
N進法は、得意・不得意が分かれやすい問題でもあります。
具体的な例でイメージできていると定着しやすく、得意になる傾向が見られますが、計算方法だけを丸覚えしてしまっている子はすぐに忘れてしまい、定着しづらくなってしまう場合も多いです。
「そもそもどのような考え方か」からしっかりと理解し、身につけておきましょう。
N進法とは
まず「そもそもN進法とは何か」について確認していきましょう。
N進法とは簡単に言うと「N個の記号を使って数字を表す方法」です。
たとえば、「0,1,2,3」の4種類の記号を使って数字を表すと「4進法」となります。
ふだん、私たちが使っている数字の表記方法は「十進法」と呼ばれるものです。
これは「0,1,2,3,4,5,6,7,8,9」の10種類の記号を使う表記方法です。
では、4進法では数はどのように表されるのでしょうか?
十進法でひとつずつ数を大きくしていくと「0,1,2,3,4,5,6,7,8,9」となります。
そして、1桁の数のうち最大の数である9の次は、右から2桁目を使って「10」となります。
右から2桁目が1増えて、1番右の桁は0に戻るということです。
4進法でも考え方は同じです。
ひとつずつ数を大きくしていくと「0,1,2,3」となります。
ここで、1桁目はこれ以上増やせなくなります。そこで、次の数は右から2桁目を使って「10」と表します。
十進法と違い、4で繰り上がる、ということですね。
「時間と秒」の表し方をイメージしてみよう
N進法については、時間と秒の表し方をイメージすると理解しやすいかもしれません。
たとえば、58秒から1秒ずつ増やしていくと以下のようになります。
0分58秒 → 0分59秒 → 1分0秒 → 1分1秒
「秒」は60秒になると「分」になるため、「59秒 → 1分0秒」のところで「分は1増え、秒は0に戻る」という変化をしています。
この「60になると秒から分に繰り上がる」という部分が、4進法では「ある桁の数が4になると繰り上がる」となっているのです。
N進法は「それぞれの桁がNになると、1つ上の桁に繰り上がる表記方法」と言い換えることもできますね。
N進法 → 十進法の変換方法
次に、N進法と十進法の数の変換について解説します。
まずは、「N進法 → 十進法」の変換についてです。
以下の例題を見てください。
例題1
3進法で2120と表される数は、十進法ではいくらでしょう。
とじる
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