学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小6算数/学習のポイント】7月までの効率的な学習法 ―― 6年生は最初から総まとめが始まる|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2024年2月23日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

髭之教育会代表の有賀です。

2月になり、受験学年である6年生が始まりました。

6年生の勉強はこれまで以上に実戦的になっていきます。7月までは、5年生で学んできたことの確認と応用が中心です。

 

そんななか、6年生になった途端に、算数の点数が下がる子供たちがいます

これはいったい、なぜなのでしょうか?

 

そんな疑問や悩みを解消するため、今回は、7月までの効率的な学習法について説明します。

毎週が総合回になっている

まず、6年生のカリキュラム表を確認してみましょう。

5年生まではつるかめ算、倍数算、通過算などの「1単元の名前」が書かれていました。

 

ところが6年生は違います。

「速さ(1)」と書かれていたら「通過算、流水算、時計算」の3単元を一度に学習することになります。

つまり「毎週が総合回」なんです。

 

これは子供にとって、なかなかハードな状況です。特に、同じパターンの問題を繰り返し解く方法のみで勉強してきた子供には大きな負担となります。

6年生になった途端に算数の成績が下がる最大の理由はここです。

詰め込むだけの学習では難しい量の内容になっているのです。

軽く予習をして授業にのぞむ

では、どのように学習を進めていけば良いのでしょうか?

大手進学塾を参考にして、説明します。

 

まず「5年生のテキスト」を準備してください

単元ごとに解法をまとめた市販テキストでも、もちろんかまいません。ですが、5年生で学んだことを振り返るには、実際に学習した教材がやりやすいと思います。

 

そして、学習する個々の単元を軽く予習しましょう

ポイントは「ガッツリやる」のではなく、「軽くやる」ということです。

5年生までに学んできたことは、子供の学力として当然残っています。ただ、時間が経っているので、どうしても記憶が薄れてしまっています。

そこで、軽く復習することで、記憶を呼び覚ましてあげましょう

 

軽く予習する方法は、

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。