学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小5理科/生物】動物の増え方を解説! 単細胞生物と多細胞生物の違いも|中学受験のツボ[理科編]

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2024年3月06日 山崎翔平

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
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国語算数社会

理科講師兼受験アドバイザーの山崎です。

今回のテーマは、動物の増え方

動物の世界は多種多様で、その生まれ方もさまざまです。

子供たちが自然界の不思議に興味をもつように、動物の増え方についてわかりやすく説明します。

オスとメスの違い

動物には「オス」と「メス」がいますが、その違いが一目でわかる動物もいれば、見た目では判断しにくい動物もいます。

オスとメスの違いがすぐにわかる動物

オスとメスが、見た目で区別しやすい動物を紹介します。

たとえば、シカのオスには大きな角がありますが、メスにはありません。

鳥類では、オスは鮮やかな色をしていることが多く、メスは地味な色をしていることが多いですね。

また、シオカラトンボのオスは「灰色+しま模様」をしているのに対し、メスは「濃い黄色+黒いしま模様」をしている、という特徴があります。

オスとメスの違いがわかりにくい動物

見た目ではオスとメスを区別しにくい動物を紹介します。

たとえばカメは、外見だけでは性別を判断しにくいことがあります。

一方でこうした動物は、体の細かな特徴や行動によって、オスとメスを判断できることがあるんですね。

スズムシ

スズムシは繊細な鳴き声で知られる昆虫ですが、その見た目だけでオスとメスを区別するのは困難です。

そこで重要な手がかりとなるのが、メスにある「産卵管」。

産卵管はメスの腹部の末端にあり、細長い管の形をしています。この産卵管を使って、メスは卵を安全な場所に置くことができます。

メダカ

メダカも、一見しただけでは性別を見分けるのは困難です。

しかしよく見ると、実はオスとメスで異なる部分がいくつかあります。

背びれの切れ込み
オスのメダカは、背びれに細かな切れ込みがあることが多いです。一方で、メスにはそのような特徴は見られません

しりびれの形状
オスのしりびれは平行四辺形のような形をしています。一方で、メスのしりびれは後ろのほうが比較的短い形をしています

腹部の膨らみ
メスのメダカは、特に産卵期には腹部が膨れて見えることがあります。
これは、卵を抱えているからですね

 

単細胞生物と多細胞生物

動物の増え方は、単細胞生物多細胞生物によっても大きく異なります。

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山崎翔平

山崎翔平

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SRP教育研究所 学習アドバイザー。(株)amici 学習アドバイザー。元アオイゼミ講師。首都圏および九州の学習塾などで理科の指導をする傍ら、学習アドバイザーとして、学習方法や学習習慣づけの指導も行っている。 高校受験、中高一貫校、大学受験、医学部受験も担当とし、小学校範囲にとどまらない、小中高一貫指導を得意とする。 「なぜ」を大切にし、身のまわりの現象を「ひもとき」体系的に指導し、楽しくなきゃ勉強ではない、続けることが大事だというのがモットー。