学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小4理科/地層】地層による時代分け(2)中生代について見てみよう|中学受験のツボ[理科編]

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2024年3月03日 伊丹龍義

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。
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国語算数社会

前回の「古生代」に引き続き、今回は「中生代」の特徴について見ていきましょう。

中生代は、今から2億5000万年前から6600万年前くらいの時代です。

現在地球上に生息している生物の“近縁”とされる生物が多く誕生し、進化した時代でもありました。

 

アンモナイト

問題

アンモナイトは、どんな生き物だった?
(現在地球上に生息している生き物をヒントに考えてみよう)

 

中生代の代表的な生物として知られるのが、アンモナイトです。

 

多くの子が見たことがあるのは「殻(から)」の部分の化石のため、アンモナイトがどのような生物なのか知らない子も多いでしょう。

実はアンモナイトは、現存している生物のなかでは「オウムガイ」が近縁(近い関係にある)とされています(※)。

殻の内部に、タコやイカのような“本体”が入っているような生物だったのですね。

アンモナイトの“本体”の部分は化石としては残りにくいため、身体の構造などはよくわかっていませんが、魚などを食べていた「肉食」だったのでは? と考えられています。

 

▼アンモナイト(イメージ)

※近年では、オウムガイよりも、タコやイカが近縁といわれています

 

アンモナイトは、ひとつ前の古生代にはあまり生息しておらず、ひとつ後の新生代になる前に絶滅しています。

そして生息数が多く、化石としてよく見つかることもあり、地層を調べるときの基準として多く用いられています。

解答例

タコやイカ(オウムガイ)のような生き物

 

中生代の植物

問題

中生代に、特に繁栄していた植物は?

 

中生代の前の古生代には「シダ植物」が繁栄していました。

そして古生代の後期から中生代にかけては、イチョウなどの「裸子植物」が繁栄していたとされています。中生代は今よりも気温が高く、植物にとって生息しやすい時代だったようですね。

現在でも残る裸子植物としては、「イチョウ・マツ・ソテツ」を覚えておくと良いでしょう。

 

中生代の後期になると、

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伊丹龍義

伊丹龍義

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SRP教育研究所 所長。自身の塾で中学・高校受験、中高一貫校サポートを担当。教育格差解消と学習の効率化のため廉価に、そして自分のペースで見られ、電子辞書代わりにも使える映像授業に積極的に参加。学びエイド鉄人講師・家庭教師のトライ「TryIT中学理科」、同トライのオンライン集団ライブ授業(小学算数・中学数学・中学理科)担当。「観てわかる中1理科」(小学館)映像担当、その他、学習塾・参考書の映像授業担当多数。個人として「たこやきまるめがね」名義でYouTubeで中学受験算数・理科の映像授業準備中。プログラミング・ゲーム・パズルを教育現場に広める活動中。クイズ番組等の問題作成・監修多数。