学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小6国語/学習の振り返り】6年生におすすめの「学習方法の見直し方」|中学受験のツボ[国語編]

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2024年4月29日 松尾吉久

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
- 国語以外の3教科はこちら -

算数理科社会

こんにちは、松尾です。

受験学年としての学習が始まって3か月が経ちましたが、順調に学習は進んでいるでしょうか。

今回は、新学年の勉強がひと区切りついた4月~5月に取り組みたい「国語学習の見直し」についてお伝えします。

「学習の見直し」が必要な理由

志望校合格のために取るべき国語の点数は、教科ごとの学習状況によって異なります。とはいえ「合格者平均点を取る」ことは、どの子にとってもひとまずの目標といえるでしょう。

学校によって多少の違いはあるものの、中学受験の国語の合格者平均点はおおむね6~7割です。

そして、6~7割の点数を目指すうえで特に役に立つのが「学習の見直し」なんですね。

最終的には、子供自身が自発的に学習を見直せるようにする必要がありますが、最初は親子で対話をしながら見直しを進めていきましょう。

「学習の見直し」の4ステップ

学習の見直しは、次のステップでおこなってみてください。

  1. 学習結果を確認する
  2. 共感する
  3. 評価する
  4. 学習内容を再構築する

 

ここでは、「書く力」を伸ばす学習を始めて3か月が経過した子を例に、学習の見直し方を具体的にお伝えします。

 

以下の記事では、6年生が強化したい「書く力」の伸ばし方を解説していますので、あわせてご覧ください。

 

ステップ1:学習結果を確認する

まずは、新学年になって新たに習慣化した学習がどのような結果につながったか? をお子さんに確認しましょう。

模試やテストなどの「数値化されたデータ」を使用すると、お子さんの学習状況について客観的に判断できますよ。

<例>

■親御さん(質問)

  • 今回のテストの結果は、どこが良かったと思う?
  • 国語の勉強をしてきて良くなってきたことはある?

■子供(回答)

  • 説明文の正答率が上がったよ
  • 記述問題の空欄が減ってきたよ

 

ここでのポイントは、できる限り“子供自身の言葉”で説明できるように促してあげることです。

また、子供が説明しているポイントに関しては、はじめは保護者の方がまとめるようにしてください。慣れるにしたがって、子供自身で記録できるようにしていきましょう。

 

ステップ2:共感する

ステップ1で確認した結果について、お子さんがどのように感じ、考えているかを確認します

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松尾吉久

松尾吉久

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進学塾MIC代表。駿台池袋校、駿台シンガポール、LEC、MICなどの進学塾で20年間最難関クラスを担当指導。高校受験・中学受験で、開成、灘、首都圏早慶附属校に80名以上の合格者を出した実績を持つ。