学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小6社会/公民】国際連合とは? 目的と活動内容を整理して押さえよう|中学受験のツボ[社会編]

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2024年5月23日 井上佳之

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語算数理科

こんにちは、井上です。

6年生になって学習が始まった公民ですが、「政治分野が終われば一息つけそうだ」と思った矢先に立ちふさがるのが、国際社会の分野です。

今回は「国際連合」に焦点を当てて、その目的や活動内容について紹介します。

国際連合

国際連合は、第二次世界大戦終結後の1945年に「世界の平和」を求めて設立されました。

設立時、加入国は51カ国でしたが、193カ国にまで増えています(2024年時点)。敗戦国の日本が加入したのは1956年ですね。

これらは国際連合の重要な知識(数字)なので、お子さんが覚えていたら褒めてあげてください。

 

お子さんのなかには、国際連合が次のような活動をおこなっていることを知っている子も多いでしょう。

WHO(世界保健機関)……コロナ禍で代表的な役割を果たした
UNESCO(国連教育科学文化機関)……世界遺産の登録などをおこなっている

 

「世界平和」を求めて創設された国際連合が、WHOのように「世界の人々の健康や生命」に関わっていたり、UNESCOのように「自然や文化を守る世界遺産」に関わっていたりするのは、少し不思議に思うかも知れません。

実は、これには「国際連合憲章」というものが関係しています。

国際連合憲章 ―― 国際連合の2つの目的

国際連合憲章とは、国際連合を設立した根拠とされる条約です。

日本国憲法と同じように「前文」と「条文」というつくりで、そのなかに国際連合の「目的」が書かれています。

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井上佳之

井上佳之

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学習塾伸学会講師。中学受験講師歴は30年に及ぶ。教室や地域の責任者として受験指導、保護者説明会・面談対応、カリキュラム・教材の作成等に携わる。東京・神奈川・埼玉・千葉の御三家をはじめとする、ほぼ全ての難関校に生徒・保護者を送り出した経験をもつエキスパート講師。社会科は、これから大人になる生徒の生きる力にもなりうる科目であり、家族の会話を豊かにし、他科目の学習意欲にも火をつける魔法の力を秘めていると考えている。