学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小5・小6社会/交通】LCCはどうして安いの? 航空輸送の状況も解説|中学受験のツボ[社会編]

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2024年5月17日 吉崎 正明

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語算数理科

こんにちは、吉崎です。

今回のテーマは「交通」。

新型コロナウイルスによる規制が緩和され、私たちの日常も戻りつつあります。みなさんも、旅行などのお出かけをしやすくなったのではないでしょうか。

今回は「航空輸送」をテーマに、LCCが安い理由などについて解説します。

※記事内のデータは『日本国勢図会2023/24』を参照しています

LCC

LCCとは「ロー・コスト・キャリア」の頭文字をとった言葉で、日本語だと「格安航空会社」を表す言葉です。

2012年、新規国内格安航空会社3社(ピーチ/エアアジア・ジャパン/ジェットスター)が運航を開始したことで、日本でのLCCの歴史が動き出しました。

2012年は“LCC元年”ともいわれますね。

 

時期にもよりますが、LCCは、JALやANAといった大手航空会社の半額ほどの値段で利用できます。

基本的には大手航空会社よりも安い値段で飛行機に乗れるので、バスや電車のような感覚で利用できるんですね。

LCCを安く利用できる理由

LCCは、どうして安く利用できるのでしょうか?

価格を抑えるためにどのような工夫をしているか、大手航空会社のサービスと比較しつつ、お子さんと考えてみてください。

 

 

LCCが価格を抑えられる理由は、コストの削減をおこなっているからですね。

LCCが安い理由

  • 1機ごとの座席数を増やし、多くの乗客を運んでいるため(座席間のスペースは狭くなる)
  • チケット購入のための有人窓口を持たないため(人件費や光熱費などを削減できる)
  • 機内設備を簡素化しているため(導入時の初期費用や、メンテナンス費などを削減できる)
  • 機内サービスを有料化しているため(サービスを最小限にして人件費を削減している)

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吉崎 正明

吉崎 正明

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現役塾講師。都内中学受験塾で社会・国語を担当。12年間在籍した大手進学塾では中学受験難関選抜ゼミ担当を歴任、社内数千名が出場する「授業力コンテスト全国大会」で優勝経験あり。その後家庭教師を経験し、2019年より現在に至る。指導方針は「正しい学習姿勢で、楽しく成績を伸ばす」。また、社会では「センス不要。イメージを作って考える」授業を実践しており、中学受験ナビでも「イメージで覚える中学受験歴史」を執筆。茨城県行方市出身。

X(旧Twitter):@Masa_Yoshi