学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小5算数/日暦算】年をまたぐ日暦算のポイント|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2024年6月01日 杉本啓太

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

こんにちは。
株式会社ORA-Trio杉本です。

今回のテーマは「日暦算」。

「◯年後の同じ日の曜日」といった形で、年をまたぐ問題について解説します。

 

このような問題で大切になるポイントは、以下のふたつです。

  • 1年経つと、曜日がいくつずれるか
  • うるう年がどのように影響するか

 

特に「うるう年がどのように影響するか」については、問題ごとに違いがあり、ミスをしやすいところでもあります。そのため、解法の丸覚えではなく、丁寧な理解と確認が重要となります。

今回は2種類の例題を使って、「年をまたぐ日暦算」について解説します。

2種類の問題の違いはどこにあるかに注目しながら、チャレンジしてみてください。

「3月~12月の日付」の曜日を求める問題

まずは、3月~12月の日付について、曜日を求める問題について考えてみましょう。

以下の例題を見てください。

例題1

2025年7月18日は金曜日です。2028年7月18日は何曜日でしょう。

ただし、2028年はうるう年でした。

 

まず、1年で曜日がいくつずれるかについて考えてみましょう。

 

平年、つまり「うるう年ではない年」の場合、1年は365日です。

365÷7=52あまり1 より、1年は「52週と1日」です。

つまり、曜日は1つ後ろにずれるということです。

 

2026年7月18日は、2025年7月18日から「52週と1日」後であるため、曜日は1つ後ろにずれて土曜日となります。

同じように考えると、「2026年7月18日 → 2027年7月18日=52週と1日」なので、2027年7月18日は日曜日となります。

 

次に、うるう年について考えてみましょう。

うるう年は366日なので、366÷7=52あまり2 より、曜日が2つ後ろにずれることになります。

そのため、2028年7月18日は以下のようになります。

「2027年7月18日 → 2028年7月18日=52週と2日」なので、2028年7月18日は、2027年から2つ後ろにずれて火曜日

答え:火曜日

 

 

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杉本啓太

杉本啓太

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株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。