学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小4算数/つるかめ算】面積図で解くつるかめ算の基本|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2024年6月11日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

髭之教育会代表の有賀です。

つるかめ算は、最初に出てくる特殊算と言ってもいいかもしれません。

和差の関係を理解するうえで、4年生の最初に学ぶ「つるかめ算」は非常に重要です。これから勉強していく、高度な算数の問題の基本となる考え方だからです。

 

また、はじめて「面積図」が登場します。

「面積図」は受験算数独特の考え方です。4年生で、うまく扱えるようにしておくと良いですね。

 

そこで、面積図の考え方に重点をおいて、今回は「つるかめ算」について説明します。

そもそも面積図って何?

そもそも面積図とは何なのでしょうか?

名前は聞いたことがあるけど、ちゃんとした説明は受けたことがない。そんな子もいます。

  • よく意味がわからないまま、面積図の形を書く
  • 「この場所にこれを書きます」という説明を受けて、機械的に数字を書き込む

これでは、応用がききません。

まずは、「面積図とは何か」を知ることから始めると、わかりやすくなります。

 

ひと言で面積図を表すならば「積(かけ算)の関係を四角形の面積で表したもの」となります。

 

たとえば、「30円のミカンを5個買った時の代金」は 、
30円×5個=150円 になります。

このことを面積で表すと、次の図のようになりますね。

これが面積図の土台となる仕組みです。言われるとあたりまえのことですが、まずはこの根本的な仕組みを子供に説明してみてください。

つるかめ算の面積図の理解がより深まりやすくなります。

 

暗記のみの解法は応用がきかない

実際に、つるかめ算の問題を面積図で解いていこうと思います。

【問題】
30円のアメと50円のチョコレートをあわせて20個買います。アメとチョコレートの代金の合計は840円でした。アメとチョコレートはそれぞれ何個買いましたか。

 

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。