学習 連載 中学受験のツボ[国語編]

【小6国語/物語文】物語のテーマを読み取ろう|中学受験のツボ[国語編]

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2024年7月24日 住岡大輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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算数理科社会

こんにちは、NPS成田予備校の住岡です。

お子さんは、物語文の読解は得意でしょうか?

苦手な場合には、こちらの「中学受験のツボ」で何度かお話している5W1Hの把握ができていない可能性が高いです。

もしかしたら「物語文のテーマ」の読み取りができておらず、話の流れをなんとなく表面的に理解しているかもしれません。

そこで今回は「物語文のテーマ」に焦点を当て、テーマを読み取るコツについてアドバイスしていきますね。

それではいきましょう!

文章のテーマとは?

文章のテーマとは「どのようなストーリー(あらすじ)か?」というものです。

そして、その文章が何について述べているかを把握するのが「テーマの把握」です。

たとえば「友情」について書かれている文章があれば、その「友情」がテーマとなります。

 

ちなみに友情は友情でも、喧嘩ばかりしていた子供たちが、ある出来事を通してお互いのことを理解するようになり、徐々に仲が深まっていくストーリーもあります。

対して、親友同士だったけれど片方が遠くに引っ越すことになり、離れたくないのにわざと“つんけんした態度”を取ってしまい、心の距離が離れてしまうものの最後には親友に戻っていく ―― といったストーリーもあるでしょう。

このように物語のストーリーやジャンルはさまざまなので、文章のテーマを詳しくチェックしつつ、どのような話題を述べているかを把握するようにしましょう

テーマの把握の仕方

テーマを把握するうえで注目したいのが、次の4点です。

  1. 登場人物とその関係性
  2. 場面
  3. 登場人物の気持ちの変化(心情のプラス・マイナスなど)
  4. 最終的な結末がどうなったか

 

1、登場人物とその関係性

「人物の関係性」は、物語の展開に大きく関わります。

そのためまずは、出てきた人物が親友なのか、仲が悪いのか、親子・兄弟なのか、といったことを理解しましょう。

また、親友であれば仲が良いままなのか、仲が悪くなるのか、仲が悪くなっていたのが良くなっていくのかなど、そこには変化が必ずあるので、その変化の読み取りも重要です。

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住岡大輔

住岡大輔

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NPS成田予備校講師。個別指導Axisで指導スキルを磨き、中学受験から大学受験までの国語・社会を担当。中学受験では偏差値30台の生徒から偏差値60台の生徒まで幅広く経験。現在は、NPS成田予備校にて国語・社会を中心に指導。国語は「必要のない言葉は文章にない」「文法を使って読んでいこう」をキーワードに、文章を忠実に読む細かな読解法を実践。生徒を第一に思った指導方針でとことん生徒に付き合っていく熱意も持ち合わせている。それぞれの生徒に合わせた指導法で成績アップ、志望校合格へ導いてきた。