【小5算数/旅人算】進んだ距離の和・差を利用した問題のポイント|中学受験のツボ[算数編]
こんにちは。
株式会社ORA-Trio杉本です。
今回のテーマは「旅人算」。
複数人の登場人物が進んだ距離の「和」や「差」に注目して解く問題について解説します。
今回紹介する解法は、「知らなくても正解にはたどり着けるが、非常に時間がかかる」といった種類のものです。
逆に言うと、「知っていれば短時間で解答にたどり着くことができる」ということです。
そして、難易度の高い入試問題では、今回紹介する解法・考え方をもとに、さらに応用する力が問われる場合もあります。
そのため、まずは解法を身につけたうえで、「どのような問題で使うことができるか」が頭の中で整理されている必要があります。
解法を丸暗記するのではなく、ぜひ解法の理由・条件と合わせて理解しておきたいですね。
今回は、進んだ距離の「和」「差」に注目する問題について、1題ずつ例題を解きながら解説します。
進んだ距離の「和」に注目する問題
まずは、進んだ距離の「和」に注目する問題です。
以下の例題を見てください。
例題1
りんさんは分速30m、なでしこさんは分速45mで進みます。2人は同時に家を出発し、600m離れたキャンプ場との間を往復し続けます。
(1)2人がはじめて出会うのは出発してから何分後でしょう
(2)2人が2回目に出会うのは出発してから何分後でしょう
まず、(1)です。
2人がはじめて出会うのは、図のように2人の進んだ距離の和が1200mとなったときです。
りんさんは分速30m、なでしこさんは分速45mなので、2人の進む距離の和は1分あたり75mです。
よって、2人が初めて出会うまでの時間は、
1200÷75=16分後 となります。
次に、(2)について考えてみましょう。
2人が2回目に出会うときが「どのようなときか」というのは、(1)と同じように「2人の進んだ距離の和」で表現することができるのです。
上記のような図を描いてみると、ふたりの進んだ距離の和は家・キャンプ場の距離の4本分。つまり、2400mとなったときだ、ということがわかります。
これを利用すれば、2回目に出会う時間は簡単に求めることができますね。
ふたりが出会うのは、ふたりの進んだ距離の和が600×4=2400m となったときです。
出会う時間は、
2400÷75=32分後 となります。
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