【小4算数/場合の数】樹形図が苦手な子におすすめの工夫|中学受験のツボ[算数編]
髭之教育会代表の有賀です。
毎日暑いなか、子供たちはがんばって勉強していると思います。
算数の勉強は、ほんの小さな工夫で劇的にラクに解けるようになります。小さな工夫のことを「算数の作法」と呼ぶとわかりやすいかもしれません。
今回はそんな算数の作法のうち「樹形図」について説明します。
Contents
樹形図をうまく書くときの3つのポイント
樹形図とは、問題の条件が何通りあるか数え上げる方法です。
具体例として、次の問題を見てみましょう。
【問題1】
0、1、2、3のカードがそれぞれ1枚ずつあります。
このカードを並べて3桁の整数をつくるとき、何通りの整数をつくることができますか。
【答え】18通り
複雑な思考は必要なく、コツコツと書くだけの単純作業となります。ですから、大人から見ると非常に簡単に感じるかもしれません。
ですが、子供にとってはなかなか難しいようです。
そこで、樹形図を書くときの3つのポイントをお伝えします。
1、文字のサイズをそろえる
樹形図を書く目的は、いくつあるか数え上げることです。
均等に並んでいないものを数えるのは難しいですよね。
まずは字の大きさをそろえるようにすると、とても見やすくなります。
2、縦の列をそろえる
先ほど例として挙げた樹形図を見てください。
百、十、一、それぞれの位をそろえて書くようにしています。
これで「同じ種類のものが並んでいる」と意識しやすくなり、数えやすくなりますね。
3、秩序を持って書くようにする
はじめて樹形図を書く子は、思いついた数から書き始める場合があります。
「何通りか調べるのにそれはないだろう」と大人は思いますよね。ところが、高学年でも思いつきで書いてしまう。そして、取りこぼして間違った解答をしてしまいます。
解決策は「小さい数字から並べて書いていく」という単純なことです。
先ほどの問題ならば、次のような要領です。
(1)百の位に0は使えないので最小は1
(2)十の位には0、2、3の数字が使える。そこで小さい順に0、2、3の数字を並べる
(3)一の位も同様に、残っている数字を小さいほうから並べる
百の位 → 1
十の位 → 0
であれば、一の位 → 2、3
子供がよくやる失敗は、0を最後に書いてしまうパターンですね。
「いちばん小さい数字は0だよ」とひと声かけてあげるといいかもしれません。
とても単純な話ですが、これだけのことで正確な樹形図が書きやすくなります。
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