学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小4算数/子供との接し方】まちがえることを恐れる子を指導するときのコツ|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2024年7月29日 有賀隆夫

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説
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国語理科社会

髭之教育会代表の有賀です。

子供は、まちがえることを必要以上に嫌がる傾向があります。

その傾向は、高学年よりも4年生以下の子に多く見られます。

今回は「まちがえることを恐れる子を指導するコツ」について説明します。

まちがえることを嫌がる理由

子供がまちがえることを嫌がる理由は、大きく次のふたつに分けられます。

  • まちがえると怒られる(否定される)から。恥ずかしいから
  • 複数の事柄のつながりを、順を追って考える習慣がないから

 

まちがえることは悪いことではありません。

もちろん、正解を出すことは大切です。しかし、まちがいを恐れると「難しい問題を徐々に解く力」は育ちません

問題のレベルが上がれば上がるほど、少しずつ解き進める学力が必要になります。

4年生のあいだに「まちがえることは悪くない!」と思えるような学習をすることをおすすめします。

 

まちがえることを恐れる子を指導するときのコツ

まちがえることを恐れてしまう子には、次のふたつを意識して接してみましょう。

コツ1:〇は大きく、×はつけない
コツ2:問題文を読み切らないで、少し読んだらそこまで解く

 

コツ1:〇は大きく、×はつけない

まずは、「まちがえると怒られる(否定される)、恥ずかしい」が原因の場合の対処法です。

 

「算数はわかると楽しい」とよく言われます。たしかに、わかることは楽しいことです。

しかし子供たちにとって、もっと楽しいことがたくさんあります。

子供にとっては「算数はわからないよりは、わかるほうが楽しい」くらいだとぼくは思います。さらに、子供が楽しいのは「わかること」よりも、むしろ「できて褒められること」のほうが多いように感じます。

 

ただ、わざとらしい褒め言葉は子供には通用しませんね。あっさりと見破られます。

そこで行動としてわかりやすい「丸つけ」で工夫しましょう。

 

ポイントはふたつです。

  • 〇は大きくつける
  • まちがっていても×はつけない

 

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有賀隆夫

有賀隆夫

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髭之教育会代表。東京の大手進学塾で17年間指導。その後校舎責任者を経て独立しプロ家庭教師として15年間、小学生国語・算数、中学生国語・数学、高校生現代文を教える。現在は家庭教師センター髭之教育会代表として、難関校から塾に通わない中学受験まで幅広く個人指導をしている。「せっかくだから考えよう」と「絶対にあきらめない」が指導理念。学習指導の枠を越えて子どものメンタルサポート、学習スケジュール、志望校選定まで子どもと保護者とともに中学受験の総合プロデュースをおこなっている。