【小6社会/クイズに挑戦<2>】4分野の重要知識を13問出題! 知識のヌケモレを確認しよう|中学受験のツボ[社会編]
こんにちは、井上です。
前回に引き続き、小6の子が苦手そうな知識をクイズ形式で紹介します。
家のなかのちょっとした時間、塾の送り迎えなどの細切れの時間を使って知識を確認していきましょう。
地理分野の問題【2問】
緯線と経線について2問出題します。
問1:日本標準時子午線は東経135度です。では、秋田県大潟村を通っているのは東経何度・北緯何度の線でしょう?
問2:新潟県佐渡島を通る北緯38度の線は「ある国」と「ある国」の境界線が通る「ある町」を通っています。「2つの国名」と「町の名前」を答えてください。
<答え>
■問1
東経140度
北緯40度
■問2
2つの国名……朝鮮民主主義人民共和国、大韓民国
町の名前……板門店(パンムンジョム/はんもんてん)
歴史分野の問題【5問】
室町幕府の力が弱くなり、地方の政治が乱れるきっかけとなった「応仁の乱」の前後から、大きな一揆が起こるようになりました。
ここでは、室町時代の一揆について5問出題します。
問1:次の「一揆」や「乱」を、起きた順に並び替えましょう。
ア 応仁の乱
イ 加賀の一向一揆
ウ 正長の土一揆
エ 山城の国一揆
問2:正長の土一揆において、「農民と共に借金の帳消し(徳政令)を求めて戦った人々」と「一揆が起こった場所の旧国名」の正しい組み合わせはどれでしょうか?
ア 「馬借」「近江」
イ 「酒屋」「摂津」
ウ 「馬借」「紀伊」
エ 「酒屋」「河内」
問3:山城の国一揆、加賀の一向一揆が起こった「山城国」と「加賀国」は、それぞれ現在のどの府県にあたるでしょうか?
問4:山城国一揆では、農民が守護大名の畠山氏を追い出し、以後8年間も自治をおこないました。このとき、農民と協力して戦った「土着の武士」は何と呼ばれていますか?
問5:加賀の一向一揆では、「一向宗」の信徒が中心となって守護大名の富樫正親に勝利し、以後100年間にわたって信徒が自治をおこないました。この「一向宗」を鎌倉時代に開いたのは、次のうちだれでしょう?
ア 日蓮
イ 法然
ウ 親鸞
エ 道元
<答え>
■問1
ウ → ア → エ → イ
■問2
ア「馬借」「近江」
馬借は“運送業者”、酒屋は農民が襲いかかった相手の“金貸し業者”です。近江は現在の滋賀県ですね。
■問3
山城国……京都府(南部)
加賀国……石川県
旧国名について覚えるときは、「日向かぼちゃ(宮崎県)」「いよかん(伊予かん/愛媛県)」といったように、野菜や果実を使ってクイズを出してあげましょう。
■問4
国人(こくじん)
■問5
ウ「親鸞」
一向宗は浄土真宗であること、そしてイの「法然」は親鸞の師匠で、浄土宗を開いたことも覚えておきましょう。
公民分野の問題【2問】
税金には、どこに納めるかによって「国税」と「地方税」に、だれがどのように納めるかによって「直接税」と「間接税」に分けられます。
ここでは、税金の種類と特徴について2問出題します。
問1:つぎのうち、間接税にあたる税をすべて選びましょう。
ア 法人税
イ 関税
ウ 消費税
エ 固定資産税
問2:つぎのうち、消費税の特徴を説明しているのはどれでしょうか?
ア 商品・サービスの購入時に、所得に応じて課税される
イ 納税者が直接税務署に納め、所得に関わらず課税される
ウ 商品・サービスの購入時に、所得に関わらず課税される
エ 納税者が直接税務署に納め、所得に応じて課税される
<答え>
■問1
イ「関税」
ウ「消費税」
消費税が間接税ということはよく知っているかと思いますが、関税も間接税に含まれることも覚えておきましょう。
■問2
ウ「商品・サービスの購入時に、所得に関わらず課税される」
消費税については、次のポイントも押さえておきましょう。
- 消費税の欠点は、所得が低い人の負担が大きくなってしまうこと
- インボイス制度が実施され、これまで免税対象となっていた業者も課税対象になるところが増え、消費税を負担するようになったことで経営に影響が出るようになった
時事分野の問題【4問】
2024年1月1日に起きた「能登半島地震」に関わる問題を4つ出題します。
問1:能登半島地震のマグニチュードはどれくらいでしたか?
ア 6.5
イ 7.0
ウ 7.6
問2:能登半島地震による津波の最大観測高はどれくらいでしたか?
ア 50㎝
イ 80㎝
ウ 100㎝
問3:能登半島地震の被害総額はどれくらいと推計されていますか?
ア 5000万円
イ 1兆5000万円
ウ 15兆円
問4:能登半島地震の震源地はどこでしたか?
ア 石川県 七尾市
イ 石川県 輪島市
ウ 石川県 金沢市
<答え>
■問1
イ「7.0」
■問2
ア「50㎝」
50㎝は低く感じられるかもしれませんが、津波の高さが50cm程度になると、津波によって生じる流れは成人でも無視できなくなるようです。
水位が膝を超えると自由を奪われ、流れが局所的に大きくなる可能性もあるため、特に海水客が水中に留まることは危険です。地震を感じたり、知らせを受けたりしたら、まずは水辺から離れることが大切です。
■問3
イ「1兆5000万円」
日本の国家予算の約1%にあたる、大きな被害があったことがわかります。
■問4
イ「石川県 輪島市」
輪島市といえば伝統工芸品の「輪島塗」が有名なので、知っている子も多いでしょう。今回の地震によって、職人さんの工房が倒壊・消失するという被害もあったようです。
まとめ
難しい問題もあったかもしれませんが、正解できなかった問題があってもまずは気にせず、コツコツと覚えていきましょう。
正解できた問題が多かった子は社会の学習がかなり順調といえるので、この調子で自信をもって学習を続けましょう。
いずれにせよ、曖昧な知識があったらテキストに戻って確認するようにお子さんにアドバイスしてあげてくださいね。
※記事の内容は執筆時点のものです
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