連載 ホメ夫先生のやる気引き出し術

「サンタさんって、本当はいるの?」にどう返しますか?|全力珍回答! ホメ夫先生のやる気引き出し術(11)

専門家・プロ
2015年12月22日 辻義夫

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街はもうクリスマス、子どもたちは少しそわそわしているのではないでしょうか(大人もですね)。

こんにちは。辻・E・ホメ夫です。今回は少し勉強を離れて、みなさんが子どもたちの「ある質問」への珍(?)回答を考えてみてください。

「……サンタクロースって本当はいるの?」

6年生はいよいよ受験間近。1月入試も目前に迫っています。クリスマス、お正月どころじゃないという気分かもしれませんが、クリスマスツリーくらいは飾って、ときにはほっとする時間をつくってもいいですね。

クリスマスといえばサンタクロース。世界中の子どもたちにプレゼントを持ってきてくれる、おなじみのあの白いひげと赤い衣装の人物。

さて、みなさん、子どもたちから「サンタクロースって本当はいるの?」と聞かれたら、何と答えますか?

クリスマスの朝、枕元にプレゼントを置いてくれているのは、実はサンタさんではなくお父さん、お母さんではないか。

子どもたちがそう思い始めるのは、小学校3年生から4年生くらいが多いようです。6年生くらいになるとすっかり大人びて「サンタさんなんかいるわけないじゃん」と子どもは思っている、とみなさん思っているかもしれません。

クリスマスが近づくと、ホメ夫は子どもたちにこんな質問をします。

「今年はサンタさんにどんなことをお願いしたの?」

小学校低学年の子どもたちの多くは、

「ゲーム!」
「おもちゃ!」

などと元気に即答です。

高学年になると、

「先生、サンタさんなんかいないんだよ。プレゼントくれるのはお父さんなの、知らないの?」

と得意そうに答える子もいます。

「だって僕、見たもん!」

とも。

ホメ夫は涼しい顔でこう答えます。

「へぇ、君のところにはサンタさんからのプレゼントが来ないのか。残念だな。」

すると子どもたちは「え?」という顔をします。

「大人なのにそんなことも知らないの?」

という反応の子もいます。

それでもまったく動じないホメ夫に、

「……先生、サンタさんって、本当はいるの?」

そんな質問を、あらためてする子もいます。

子どもたちの夢や希望を大切にしたいですよね

みなさんは今年のクリスマス、誰かのサンタさんになりますか?

誰かが喜ぶ顔を想像しながら、プレゼントを選ぶでしょうか。

誰しも、家族、恋人、友達、大切な人の顔を思い浮かべながら、心躍る気持ちでプレゼントを選んだことがあるのではないかと思います。

さて、前述の「……サンタクロースって本当はいるの?」について、子どもたちになんて答えておきましょう?

ホメ夫はこう答えます。

「サンタさんがいるかって?いるに決まってるじゃん。でもあんな派手な格好でトナカイのそりに乗って飛んでたら、大ニュースになっちゃうよね。日本の家には煙突だってないし。だから誰かにかわりに渡してくれって頼んでるんだよ。」

「うそだ~」

と言いながら、子どもたちの目は輝いています。

「君も大人になって子どもができたら、12月になるとサンタさんから連絡があるはずだよ。かわりにプレゼントを渡してくれないかって。それと、できればそれとなく、何がほしいか聞いておいてくれないかって。」

キラキラ光る街を見ていると、僕たちが大人になって生きていく世界はすばらしいんだって子どもたちが思えるように、サンタクロースは今もどこかにいるのだと、思わずにはいられませんね。

※この記事は、「マイナビ家庭教師」Webサイトに掲載されたコラムを再編集のうえ転載したものです


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※記事の内容は執筆時点のものです

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