学習 連載 中学受験のツボ[社会編]

【小6社会/地理】滋賀県は「琵琶湖」だけじゃない! その歴史を政治と交通に分けて解説|中学受験のツボ[社会編]

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2023年1月17日 池田良輔

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 社会編 吉崎正明先生池田良輔先生茂山起龍先生が担当します。
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国語算数理科

授業のなかで「滋賀県について知っていることを挙げてみて」と子供たちに聞いてみると、残念ながら「琵琶湖」以外の答えが返ってこないことが多いです。

たしかに“日本一の湖”としての琵琶湖の印象は強く、滋賀県内でも琵琶湖を中心として「湖北・湖東・湖南・湖西」という区分けがされているくらい、琵琶湖の存在が大きいのは間違いありません。

しかし歴史的にみると、滋賀県は、政治の面でも、交通の面でも、日本の重要な地域であり続けてきました。

滋賀県の「政治」

滋賀県は、実は日本の首都(もしくはそれに準ずる中心地)になったことが3回もあります。

1回目は、飛鳥時代のとき。天智天皇(中大兄皇子)が、現在の大津市に「大津宮」を置きました(667年)。滋賀県は、天智天皇の弟と息子が跡継ぎの座をめぐって戦った「壬申の乱」のひとつの舞台でもあります。

2回目は、奈良時代のとき。

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池田良輔

池田良輔

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SRP教育研究所 文系主任。既存の学習塾への疑問からSRP教育研究所の立ち上げに参画、文系代表を務める。教育哲学・教育社会学・教育史学等の複合領域が専門基盤。ある思想家の「消費者マインドの助長や蔓延が教育を危機に向かわせている」という主張に共感し、「学びの活性化」を授業の最重要目的として、チャレンジを続ける。長野県の喬木村出身で、「関東地区喬木村ふるさと会」幹事でもあり、東京の自治体や私学のお子さんの、自然体験を通じた豊かな学びの機会創出を画策中。