連載 今一度立ち止まって中学受験を考える

中学受験 歴史の暗記はエピソードと追体験で覚える|今一度立ち止まって中学受験を考える

専門家・プロ
2019年7月04日 石渡真由美

中学受験の社会入試は、地理・歴史・公民の3分野から出題されます。社会は暗記科目といわれていますが、中学受験に必要な知識量は膨大です。とても丸暗記では対応しきれません。では、どのように覚えていけばよいのでしょうか? 今回は、頭に残る歴史の覚え方をお伝えします。

用語・年号の暗記だけでは太刀打ちできない

歴史の暗記といえば、「なくよ うぐいす 平安京」といった語呂合わせで覚えたという親御さんは多いと思います。そういう覚え方のほうが覚えやすいから、と学校の先生に教えてもらったのではないでしょうか。

しかし、今の中学受験の社会入試では、年号そのものを問われるような問題はほとんど出ません。それに、年号や用語だけを覚えても意味がないのです。

大手進学塾で使われている歴史テキストの多くは、「平安時代」「鎌倉時代」といった時代区分で章立てされています。しかし、ひとくちに「平安時代」といってもその中身は広く、わずか数時間の授業で学び終わる内容ではありません。

しかも、実際の入試ではあらゆる角度からその時代について問われます。そのため、ただポイントとなる年号や用語だけを覚えるだけでは、入試問題に正解することは難しいでしょう。

たとえば「平安時代」というひとつの時代だけをとっても、大きく4つの出来事があります。


続きは有料会員の方がご覧いただけます

宮本毅
宮本毅 専門家・プロ

1969年東京生まれ。武蔵中学・高等学校、一橋大学社会学部社会問題政策過程卒業。大学卒業後、テレビ番組制作会社を経て、首都圏の大手進学塾に転職。小学部および中学部で最上位クラスを担当し、多数のトップ中学・高校に卒業生を送り込む。2006年に独立し、東京・吉祥寺に中学受験専門の「アテナ進学ゼミ」を設立。科目間にある垣根は取り払うべきという信念のもと、たった一人で算数・国語・理科・社会の全科目を指導している。また「すべての子どもたちに自発学習を!」をテーマに、月一回の公開講座を開催し、過去3年間でのべ2000名近くを動員する。若い頃からの変わらぬ熱血指導で、生徒たちの「知的好奇心」を引き出す授業が持ち味。

■著書

『はじめての中学受験 これだけは知っておきたい12の常識』(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)
『中学受験 同音異義語・対義語・類義語300』(中経出版)
『文章題最強解法メソッド まるいち算』(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)
『中学受験 ゴロ合わせで覚える理科85』(KADOKAWA出版)
『中学受験 ゴロ合わせで覚える社会140』(KADOKAWA出版)
『ケアレスミスをなくせば中学受験の9割は成功する』(KADOKAWA出版)
『合格する子がやっている 忘れない暗記術』(かんき出版)

この記事の著者

フリーライター。子供の誕生をきっかけに、わが子の成長に合わせ、ベビー雑誌、育児・教育雑誌、塾専門誌で取材執筆。6年前に子供の中学受験を経験したものの、国立大学の附属中学で併設高校が無かったため、その3年後に“高校受験生の母”、またその3年後に“大学受験生の母”も体験。中・高・大の3つの受験を知る受験ライター。