連載 今一度立ち止まって中学受験を考える

国語力を伸ばすなら「親子の会話」を見直そう|今一度立ち止まって中学受験を考える

専門家・プロ
2019年9月05日 石渡真由美

「国語力をつけるには、とにかく本を読ませればいい」と思っている親御さんは少なくありません。中学受験の国語の問題は、物語文や論説文などの読解・記述問題が出題されますし、かなりの長文も目立ちます。そのため「本をたくさん読めば、国語で有利になる」と思うのかもしれません。たしかに読書は有効です。しかし、ただ読書をさせるだけでは国語力は伸びていきません。

国語力の土台をつくる「語彙力」

国語力とは、「語彙力」「読解力」「記述力」の総合です。そのなかで、一番大事なのが語彙力です。ピラミッドの形を思い出してみてください。石を高く積み上げていくには、それを支える丈夫な土台が必要です。国語力を伸ばすうえで、語彙力はその土台となるもの。ここがしっかりすればするほど、立派なピラミッドが完成します。

語彙力の上にあるのが、読解力と記述力です。近年の入試では記述力や思考力ばかりが重要視され、そこを伸ばすことこそ大事といわれています。しかし、言葉や知識がなければ、思考力も記述力も伸ばすことができません。国語力を伸ばすには、何よりもまず「語彙力」を身につけることが大事です。


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宮本毅
宮本毅 専門家・プロ

1969年東京生まれ。武蔵中学・高等学校、一橋大学社会学部社会問題政策過程卒業。大学卒業後、テレビ番組制作会社を経て、首都圏の大手進学塾に転職。小学部および中学部で最上位クラスを担当し、多数のトップ中学・高校に卒業生を送り込む。2006年に独立し、東京・吉祥寺に中学受験専門の「アテナ進学ゼミ」を設立。科目間にある垣根は取り払うべきという信念のもと、たった一人で算数・国語・理科・社会の全科目を指導している。また「すべての子どもたちに自発学習を!」をテーマに、月一回の公開講座を開催し、過去3年間でのべ2000名近くを動員する。若い頃からの変わらぬ熱血指導で、生徒たちの「知的好奇心」を引き出す授業が持ち味。

■著書

『はじめての中学受験 これだけは知っておきたい12の常識』(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)
『中学受験 同音異義語・対義語・類義語300』(中経出版)
『文章題最強解法メソッド まるいち算』(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)
『中学受験 ゴロ合わせで覚える理科85』(KADOKAWA出版)
『中学受験 ゴロ合わせで覚える社会140』(KADOKAWA出版)
『ケアレスミスをなくせば中学受験の9割は成功する』(KADOKAWA出版)
『合格する子がやっている 忘れない暗記術』(かんき出版)

この記事の著者

フリーライター。子供の誕生をきっかけに、わが子の成長に合わせ、ベビー雑誌、育児・教育雑誌、塾専門誌で取材執筆。6年前に子供の中学受験を経験したものの、国立大学の附属中学で併設高校が無かったため、その3年後に“高校受験生の母”、またその3年後に“大学受験生の母”も体験。中・高・大の3つの受験を知る受験ライター。