連載 今一度立ち止まって中学受験を考える

今一度考えたい 大学附属校は本当にいいの?|今一度立ち止まって中学受験を考える

専門家・プロ
2020年6月11日 石渡真由美

2020年度から大学入試が変わります。その中身はいまだ不透明な点が多く、今後も変更があると思われます。こうした事態を受け、思考力重視の大学受験を回避するために、中学から大学附属校に入れようと、附属校人気が高まっています。しかし、その選択で本当によいのでしょうか?

大学入試を回避するために大学附属校が人気急上昇

近年、中学受験では大学附属校が人気です。もともと早慶やGMARCHなどの難関大学の附属校は人気がありましたが、近ごろはそれに次ぐ中堅附属校や、附属校ではないけれど、優先的に進学できる系列校を受ける受験生が増加しています。

その背景にあるのが、新しい大学入試に対する不安です。記述式が導入され、思考力重視となる大学入試を避けようとする傾向があるようです。しかし、私は安易な大学附属校の選択には反対です。附属校に入れたがる親御さんは、表向きは「わが子には、10代を伸び伸び過ごさせたい」とおっしゃいますが、本当のところは「わが子には、受験で苦労をさせたくない」「うちの子は思考力重視の受験には向かないから」と考えていることが多いからです。


続きは有料会員の方がご覧いただけます

宮本毅
宮本毅 専門家・プロ

1969年東京生まれ。武蔵中学・高等学校、一橋大学社会学部社会問題政策過程卒業。大学卒業後、テレビ番組制作会社を経て、首都圏の大手進学塾に転職。小学部および中学部で最上位クラスを担当し、多数のトップ中学・高校に卒業生を送り込む。2006年に独立し、東京・吉祥寺に中学受験専門の「アテナ進学ゼミ」を設立。科目間にある垣根は取り払うべきという信念のもと、たった一人で算数・国語・理科・社会の全科目を指導している。また「すべての子どもたちに自発学習を!」をテーマに、月一回の公開講座を開催し、過去3年間でのべ2000名近くを動員する。若い頃からの変わらぬ熱血指導で、生徒たちの「知的好奇心」を引き出す授業が持ち味。

■著書

『はじめての中学受験 これだけは知っておきたい12の常識』(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)
『中学受験 同音異義語・対義語・類義語300』(中経出版)
『文章題最強解法メソッド まるいち算』(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)
『中学受験 ゴロ合わせで覚える理科85』(KADOKAWA出版)
『中学受験 ゴロ合わせで覚える社会140』(KADOKAWA出版)
『ケアレスミスをなくせば中学受験の9割は成功する』(KADOKAWA出版)
『合格する子がやっている 忘れない暗記術』(かんき出版)

この記事の著者

フリーライター。子供の誕生をきっかけに、わが子の成長に合わせ、ベビー雑誌、育児・教育雑誌、塾専門誌で取材執筆。6年前に子供の中学受験を経験したものの、国立大学の附属中学で併設高校が無かったため、その3年後に“高校受験生の母”、またその3年後に“大学受験生の母”も体験。中・高・大の3つの受験を知る受験ライター。