連載 今一度立ち止まって中学受験を考える

中学受験をすると決めたら、親が持っておくべき覚悟3つ|今一度立ち止まって中学受験を考える

専門家・プロ
2021年4月02日 石渡真由美

ここ数年、首都圏で中学受験をする家庭は増加傾向にあります。地域によっては、クラスで7割以上の子が受験をするとも聞きます。「みんながやっているから」と、中学受験を決断するご家庭も少なくありません。しかし中学受験の勉強は長期間に及び、ひとたび始めると途中でやめることは難しいです。また、精神的にまだ幼い小学生の子どもを毎日勉強に向かわせるのは並大抵のことではありません。つまり、中学受験を始めるにはどうしても親の覚悟が必要不可欠なのです。

宿題管理の覚悟

長年、中学受験の指導をしていて、最近特に感じることがあります。それは中学受験を甘く見ている親御さんが多いことです。小学生がチャレンジする中学受験は、本人がまだ精神的に幼いため、どうしても親のサポートが必要になります。

昔は中学受験をする家庭といえば、早くから「うちはこの子に○○になって欲しいから、中学受験をさせる」といった固い意思があり、親もそのためのサポートを献身的に行っていました。ところが今は、「塾に高い授業料を払っているのだから、塾が子どもの成績を上げるべき」と、塾に丸投げしてしまう方が少なくありません。

たしかに塾に支払う授業料は、決して安くはありません。しかし、塾は勉強を教えるところであって、必ずしも成績を伸ばしてくれるところではないのです。そもそもそう思っている親御さんは、勉強の本質をあまり理解されていないことが多いと感じます。子どもの学力が向上するのは、授業を聞いているときではなく、宿題で授業内容を振り返るときです。


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宮本毅
宮本毅 専門家・プロ

1969年東京生まれ。武蔵中学・高等学校、一橋大学社会学部社会問題政策過程卒業。大学卒業後、テレビ番組制作会社を経て、首都圏の大手進学塾に転職。小学部および中学部で最上位クラスを担当し、多数のトップ中学・高校に卒業生を送り込む。2006年に独立し、東京・吉祥寺に中学受験専門の「アテナ進学ゼミ」を設立。科目間にある垣根は取り払うべきという信念のもと、たった一人で算数・国語・理科・社会の全科目を指導している。また「すべての子どもたちに自発学習を!」をテーマに、月一回の公開講座を開催し、過去3年間でのべ2000名近くを動員する。若い頃からの変わらぬ熱血指導で、生徒たちの「知的好奇心」を引き出す授業が持ち味。

■著書

『はじめての中学受験 これだけは知っておきたい12の常識』(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)
『中学受験 同音異義語・対義語・類義語300』(中経出版)
『文章題最強解法メソッド まるいち算』(ディスカヴァー・トゥエンティーワン)
『中学受験 ゴロ合わせで覚える理科85』(KADOKAWA出版)
『中学受験 ゴロ合わせで覚える社会140』(KADOKAWA出版)
『ケアレスミスをなくせば中学受験の9割は成功する』(KADOKAWA出版)
『合格する子がやっている 忘れない暗記術』(かんき出版)

この記事の著者

フリーライター。子供の誕生をきっかけに、わが子の成長に合わせ、ベビー雑誌、育児・教育雑誌、塾専門誌で取材執筆。6年前に子供の中学受験を経験したものの、国立大学の附属中学で併設高校が無かったため、その3年後に“高校受験生の母”、またその3年後に“大学受験生の母”も体験。中・高・大の3つの受験を知る受験ライター。