学習 連載 イメージで覚える中学受験歴史

令和時代【1】平成から令和へ ―― イメージで覚える中学受験歴史

専門家・プロ
2022年1月19日 吉崎 正明

「新しい元号は、令和であります」。2019年4月1日、当時の菅義偉(すがよしひで)官房長官の宣言が記憶に新しい、新元号・令和。平成の31年間が終わりを告げ、令和の新時代に突入しました。

生前退位 ―― 平成から令和へ

2019年5月1日から、政令により「令和」が使われるようになりました。そもそも、どうして元号が平成から令和に変わったのでしょうか。

平成から令和に元号が変わったきっかけは、2016年に当時の天皇陛下が「高齢になり、公務を続けることが困難になることを心配している」とお気持ちを述べられ、生前退位のご意向を表明されたからです。

元号について定めた法律「元号法」には、新しい天皇が即位したときに新たな元号を定めると規定されています。つまり令和に元号が変わったのは、現在の天皇陛下が新たに即位されたからです。なお、皇位継承などについての法律「皇室典範(こうしつてんぱん)」には、天皇が亡くなったあとの皇位継承者についての規定はありますが、生前退位に関する規定はありません。しかし天皇陛下の生前退位のご意向に対し、多くの国民が共感の意を示しました。そこで、天皇陛下の生前退位を実現するための「特例法」が成立し、当時の天皇陛下は2019年4月30日に退位。その翌日の5月1日、新しい天皇陛下が即位されました。そして平安時代でも学んだように、当時の天皇は「上皇陛下」となりました。

天皇や上皇の呼び方

大正天皇や昭和天皇のように、平成時代に天皇であった上皇陛下は「平成天皇」と呼んでいいのでしょうか。答えはNOです。なぜなら、〇〇天皇という呼び方は「おくりな」だからです。おくりなとは「生前の徳やおこないに基づき死者に贈る称号」のこと。つまり崩御(ほうぎょ/お亡くなりになること)されてから使われる呼び名のため、平成天皇とは呼ばず、「上皇陛下」「〇〇上皇」が正しい呼び方です。

なお、現在の天皇を「令和天皇」と呼ぶのも誤りです。在位中の天皇陛下を呼ぶ場合は「今上(きんじょう)天皇」と呼ぶのが一般的です。

一世一元の制

一世一元の制(いっせいいちげんのせい)とは、天皇ひとりにつき、元号をひとつ制定するというきまりです。明治時代から採用されているルールですね。明治時代以前は、戦乱や災害が起こったときなどの大変な出来事、または嬉しい出来事があったときなどに元号を改めていたのです。

たとえば、1467年に「応仁の乱」が起こりましたよね。当時の元号は「応仁」でしたが、応仁の乱は“大変な出来事”だったため、1467年から1469年のわずか3年で終わりを迎え、その後は「文明」という新元号に改められました。

続きは有料会員の方のみご覧いただけます

中学受験ナビについて

中学受験ナビは
保護者のための中学受験情報サイトです

会員登録すると・・・

  • 中学受験のノウハウ
  • お子さまに合った学校選び
  • 保護者の関わり方・考え方
  • 教科ごとの学習ポイント

などすべての会員コンテンツが

毎月情報
掲載!!

登録初月無料

通常

880円/月(税込)

会員登録

サービス内容はこちら

吉崎 正明
この記事の著者
吉崎 正明 専門家・プロ

現役塾講師。都内中学受験塾で社会・国語を担当。12年間在籍した大手進学塾では中学受験難関選抜ゼミ担当を歴任、社内数千名が出場する「授業力コンテスト全国大会」で優勝経験あり。その後家庭教師を経験し、2019年より現在に至る。指導方針は「正しい学習姿勢で、楽しく成績を伸ばす」。また、社会では「センス不要。イメージを作って考える」授業を実践しており、中学受験ナビでも「イメージで覚える中学受験歴史」を執筆。茨城県行方市出身。