学習 連載 中学受験のツボ[理科編]

【小4理科/水のすがた】水の3つの状態 雲の正体は固体・液体・気体のどれ?雲には乗れる?|中学受験のツボ[理科編]

専門家・プロ
2022年7月12日 伊丹龍義

1
保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 理科編伊丹龍義先生山崎翔平先生が担当します。
- 理科以外の3教科はこちら -

国語算数社会

今回は「水」という身近な物質についてお話しします。「水の3つの状態」は、今後の理科学習の土台になる重要な単元なので、できるだけ普段の生活や、今までの経験に結びつけて説明していきたいと思います。

(1)事前にチェックしたいポイント

水の3つの状態とは?

問題:水の3つの状態ってなに?

最初のポイントは「状態」という言葉のイメージをつくることです。

物質には「固体」「液体」「気体」という3つの状態があります。水という物質が、固体の状態をとっているものが「氷」、液体の状態をとっているものが「水」、そして、気体の状態をとっているものが「水蒸気」です。

この物質の3つの状態は、温度(厳密には圧力も)によって変化し、固体を温めていくと、液体そして気体へと変化していきます。身近な現象だと、「机の上に氷を置いておくと、その氷が溶けて水に、そして水が水蒸気になって見えなくなる」という変化はイメージしやすいと思います。

このように固体が液体になることを「融解」といい、それが起こる温度を「融点」といいます。普通の環境では0度です。だからどんな場面でも、氷の温度は0度以下ということになります。

また、液体が気体になることを「蒸発(気化)」といい、それが液体の内側からも起こって、泡が出るように見える現状のことを「沸騰」といいます。

この温度が沸点で、普通の状態では100度ですが、山の上などではこの沸点が下がります。富士山の頂上では、87度くらいで水が沸騰するので、カップラーメンがおいしくできないというのは、理科の定番ネタです。

解答例

解答:固体(氷)、液体(水)、気体(水蒸気)

保護者向け(実は)

基本的にどのような物質にも、固体・液体・気体の3つの状態がありますが、ドライアイス・二酸化炭素のように、固体から液体にならずに直接、気体になるものがあります。

続きは会員の方のみご覧いただけます

1
伊丹龍義

伊丹龍義

  • 専門家・プロ
  • この記事の著者

SRP教育研究所 所長。自身の塾で中学・高校受験、中高一貫校サポートを担当。教育格差解消と学習の効率化のため廉価に、そして自分のペースで見られ、電子辞書代わりにも使える映像授業に積極的に参加。学びエイド鉄人講師・家庭教師のトライ「TryIT中学理科」、同トライのオンライン集団ライブ授業(小学算数・中学数学・中学理科)担当。「観てわかる中1理科」(小学館)映像担当、その他、学習塾・参考書の映像授業担当多数。個人として「たこやきまるめがね」名義でYouTubeで中学受験算数・理科の映像授業準備中。プログラミング・ゲーム・パズルを教育現場に広める活動中。クイズ番組等の問題作成・監修多数。