【小6社会/政治史】古代~鎌倉時代の流れをつかむポイント|中学受験のツボ[社会編]
多くの中学受験塾の社会科カリキュラムでは、6年生の前半で「政治史」「外交史」など、分野別に全時代を学んでいきます。
5年生までは時代ごとに全体像を学んできましたが、今度はさまざまな時代をまたいだ大きな流れを見ていくわけです。
今後の学習の土台となる重要な単元ですので、分野別のポイントを複数回にわたってお伝えします。今回のテーマは「政治史(古代~鎌倉)」です。
飛鳥時代~平安中期
まずは、飛鳥時代から平安後期までをひとつの流れとして見ていきましょう。
■ 飛鳥時代の蘇我氏
■ 奈良~平安時代の藤原氏
■ 平安末期の平氏
これらの一族はいずれも、天皇との結婚をもとにした姻戚関係から、権力の座につきました。
自分の娘と天皇一族が結婚し、娘が生んだ子どもを次の天皇にする、という形で、強い権力をにぎったのですね。
それに対して、天皇中心の政治をめざしたのが、大化の改新で有名な中大兄皇子と中臣鎌足です。
天皇を上まわる力を手に入れようとした蘇我蝦夷・入鹿を武力で倒したのが「大化の改新」です。
中大兄皇子はのちに即位し、天智天皇として政治をおこないます。
また、中臣鎌足は功績を認められて「藤原」という姓を与えられ、中臣鎌足あらため藤原鎌足となります。ここに歴史上最初の「藤原氏」が誕生します。
この藤原鎌足の子孫は、のちに「摂関政治」によって天皇をも上まわるほどの権力をふりかざすことになります。
天皇が中心で行う政治を支えたことで信頼された藤原鎌足。ところが、その鎌足の子孫の時代になると、藤原氏が天皇を超える権力をにぎってしまう。
こんな皮肉なストーリーがあるわけですね。
このように、飛鳥時代~平安時代は「天皇との関係を利用して権力をつかみたい一族 VS. 権力を取り戻したい天皇の一族」という対立がありました。
細かいところにばかり目を向けるのではなく、ある点にそって整理すると、歴史の流れがすっきりしたものとして頭に入りやすくなります。
平安後期~鎌倉時代
また、平安時代のおわりごろになると、また違った対立が出てきます。
藤原氏による摂関政治に対し、天皇の位をゆずった後も、上皇の立場で政治のトップに立って「院政」を始めたのが白河上皇です。
とじる
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