学習 連載 中学受験のツボ[算数編]

【小4算数/場合の数】まずは数え上げからマスターしよう|中学受験のツボ[算数編]

専門家・プロ
2022年7月31日 杉本啓太

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保護者向けに中学受験の4教科のツボを解説。 算数編 杉本啓太先生有賀隆夫先生が担当します。
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国語理科社会

今回は4年生の親御さん向けに、場合の数をテーマにお伝えします。

場合の数は、「できたと思ったけど、なぜか合わなかった」など、苦手意識のある子が多い単元かもしれません。

場合の数を学習していくうえで身につけてほしい考え方・解き方を紹介しますので、ぜひお子さんと一緒に試してみてください。

順番に書き出す力と、数え上げる姿勢

場合の数が苦手な子にありがちなのは、「よくわからないけど、この計算でいいんだっけ?」と、知っている公式を適当に使っているケースです。

問題を見たときに、「まず計算! 計算方法を思い出さなきゃ!」と考えていることもあります。

低学年のときなら、ひとつひとつ書き出して正解できていたであろう問題を、計算でやろうとして間違えていることもあります。

このように、なんとなく計算をして間違えることが多い場合は、「順序立てて、書き出せるようになろう」と指導しています。

よくわからずに公式を使って計算するよりも、まずは順番に書き出す力と、数え上げる姿勢を身につけることをおすすめします。

実際に書き出す際は、「どういう順番で書いていく?」と確認できると、お子さんが場合分けを意識しやすくなります。

では早速、問題を見ていきましょう。

問: 1,2,3,4のカードを並べかえて、3けたの数字を作ります。何通りの数が作れるでしょう?

この問題をたとえば、次のように書き出して、数え上げたとしましょう。

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杉本啓太

杉本啓太

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株式会社ORA-Trio代表。家庭教師。灘高校から東京大学理科二類進学、同大学農学部卒業。大学時代は社会教育団体にて子どもの教育支援に携わりつつ、家庭教師・塾講師としても活動。卒業後は外資・日系コンサルティングファームに勤務しながら、土日は家庭教師としての活動を継続。その後プロ家庭教師として独立。学科指導だけでなく、学習の計画策定・環境作り・親御様の関わり方・生徒の性格起因の課題など、抽象的な問題の整理と解決を得意とする。2023年2月、模試結果分析を中心とした家庭学習コンサルティングを手掛ける株式会社ORA-Trioを設立。