【小5社会/工業】成り立ちで納得! 4つの工業地帯の覚え方|中学受験のツボ[社会編]
こんにちは、吉崎です。
今回のコラムは日本の工業。地理の苦手ランキングで上位に入りやすい内容です。工業が得意になると、ライバルに差をつけるチャンスにもなります。
工業地帯の成り立ちを理解する
工業でまず確認したいのが、「戦前は軽工業、戦後は重化学工業が盛んだった」ということです。
・軽工業:せんい工業や食料品工業など
・重化学工業:重工業(金属工業・機械工業)と化学工業
とくに重化学工業の3つの工業は、お子さんが言えるかどうか確認してみてください。
さらに、それぞれの工業地帯の特徴は、工業地帯の成り立ちを理解すればよくわかります。
今回は以下の4つの工業地帯の成り立ちを紹介します。
・阪神工業地帯
・北九州工業地帯
・京浜工業地帯
・中京工業地帯
阪神工業地帯
まずは阪神工業地帯。阪神は「大阪」と「神戸」から文字をとっています。野球が好きなお子さんは「阪神タイガースの阪神?」と言うかもしれないですね。
明治初期、群馬県に官営(政府が経営する)「富岡製糸場」がつくられました。
富岡製糸場は関東地方、首都東京に近いです。しかし当時の東京は、まだ首都になったばかりで、人手が集まりにくく、さらには工場を広められるような大商人もいません。
一方の「大阪」は天下の台所。大阪には金持ちの大商人が多く集まります。
そんな彼らが富岡製糸場に影響されて、次々と工場を建てはじめました。この大阪に建てた工場で、綿から糸をつくります。
これが阪神工業地帯のはじまりで、せんい工業がさかんだった理由なのですね。
阪神工業地帯は、明治初期から小さな工場がたくさん建っていたため、中小工場(従業員数が300人未満)が多く、また昔から職人気質の人が多く、技術力も優れています。現在は、パナソニックなどの電子部品の工場が有名ですね。
北九州工業地帯
北九州工業地帯といえば、八幡製鉄所です。
日清戦争の賠償金で建てられ、日本では重工業がさかんになります。
当時は中国から鉄鉱石、筑豊炭田から石炭が入手できたので、北九州の場所の都合がよかったのです。
ですが、現在は鉄鉱石も石炭もオーストラリアから輸入していて、船が北九州工業地帯に回りこむのは大変です。
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