【小4/地形図】3つのポイントで簡単に! 縮尺計算のキホン|中学受験のツボ[社会編]
こんにちは、吉崎です。
今回のコラムは、入試でも出題されやすい地形図について。
地形図は、国土地理院によって統一した規格で作成されています。
「地形図は細かくてわかりにくいし、もう無理!」と、苦手にしているお子さんも多いことでしょう。
地形図の縮尺のポイント
今回は、数あるポイントのうち、とくに覚えておきたい「地形図の縮尺」について解説します。
縮尺とは、実際の長さを縮めたものです。縮尺25000分の1の地形図では、実際の長さを25000分の1にしています。つまり、地形図上の長さを25000倍すると、実際の長さがわかるのです。
縮尺の重要なポイントは以下の3つ。
①地形図問題では「縮尺」を必ず確認する
②等高線と縮尺の関係は暗記する
③計算のときは長さの単位を忘れずに
①地形図問題では「縮尺」を必ず確認する
地形図の問題が出てきたら、最初に縮尺を確認します。
お子さんにも「地形図の問題が出てきたら最初に何を確認するの?」と聞いてみてください。
私の授業では「地形図問題で最初に縮尺にチェックを入れるのは、朝起きて顔を洗うのと同じくらい当たり前」と伝えています。
「1:25000」や「縮尺2万5000分の1」など、表記の仕方はさまざまですが、縮尺の多くは地形図の右下、あるいは問題文中に書かれています。
ちなみに、入試問題における地形図の縮尺は、原則、以下の縮尺しか出題されません。
25000分の1
50000分の1
25000分の1の地形図は、国土地理院が作成している地形図のなかでも、もっとも基本的な縮尺の地形図なのです。50000分の1の地形図なども、この25000分の1の地形図をもとにつくられます。
②等高線と縮尺の関係は暗記する
地形図には、高さをあらわす「等高線」があります。細い線(主曲線)と太い線(計曲線)があり、計曲線は5本に1本登場します。
等高線1本ごとの高さは、地形図の縮尺によって異なります。以下は覚えておきたいですね。
縮尺25000分の1 … 等高線は10mおきに引かれている
縮尺50000分の1 … 等高線は20mおきに引かれている
覚えていても「あれ、縮尺25000分の1のときは10mと20mどっちだっけ?」となりやすい知識ですが、以下のような覚え方がおすすめです。
「2倍の関係なんだね」とお子さんに伝えてみてください。
ただし、縮尺そのものを2倍するのではなく、縮尺の「分母だけ」を2倍しますので、注意が必要です。
③計算のときは長さの単位を忘れずに
算数の先生でも同じことを言う先生がいますが、計算のときは「単位」を忘れずにつけましょう。
地形図の計算は「単位変換」でのミスが多いです。
地形図上の長さは「cm」が多いので、cmの計算に慣れておくとよいでしょう。
問題:縮尺25000分の1の地形図上で3cmの長さの、実際の距離は何mですか。
上記のような計算の場合、次のようにします。
とじる
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